またもや 杉 … そして花粉症
こんにちは。社員大工の丸山です。
今週から少しずつ春の陽気になりそうですね。先日、私有地の草刈りをして、防草シートを施工してきました。太陽の光をあてなければ、光合成出来ず、草は枯れてしまうのですが、この防草シートを突き破って出てくる気合いの入った草もあるそうです(笑)春はやっぱり太陽の光を浴びてポカポカしたいのは、皆一緒ですね。
春になると、辛くなる季節でもあります。
そう、『花粉症』の季節です。
その花粉症なのですが、実は日本だけなのです。(花粉症という名は世界にもある)
お隣の、韓国や台湾には、花粉症が無いのです。
春先の花粉症の原因となる『杉』の木は、日本固有種なので、『杉の花粉症』は日本にしか無いのです。
主に、本州が多く、北海道や沖縄には花粉症になる人は少ないです。
原因となっている『杉』なのですが、ここ十数年前から花粉症と騒がれてますね。
昭和時代には、花粉症などという言葉すら、なかったと思います。
これには訳があるのです。
時は第二次世界大戦。日本は戦争に負けました。焼け野はらとなった町を、復興させなくてはとの思いで、瓦礫をどかし建築が始まりました。
山の木を伐採しては建てての繰り返しで、将来木材不足に陥るのではないかと懸念した政府が、国策として造林を推進します。
古来から建築資材として利用してきた『杉』の植林が始まります。『杉』は『進木(すすぎ)』という古来の呼び名があるように、真っ直ぐに育ち、成長も早く、建築資材にもってこいでした。
その後、高度成長期を迎え、貿易の自由化が始まります。海外から大量に建築資材が入るようになると、安く材料が仕入れるようになり、国産の杉の価値が暴落、売りたくても売れない状態になり、やがては伐採にお金がかかるという事で、放置状態に。
こうした中、戦後から植林された杉は、日本国土を覆うようになり、時を重ねていきます。
杉花粉の飛散は、樹齢30年ごろから始まります。期間は15年位続くと言います。
なので、戦後から数えて今の年代が、杉花粉のピークになります。少なくても後10年は花粉が多く飛ぶと、予測されてます。
ですが、国産の杉が悪いわけでは無いのです。今はそれが見直されて、日本の物は日本で使おうという動きが、各地で行われています。
何十年もかけて育った日本の杉は、日本の気候や風土に合っていると思います。メリット、デメリットもありますが、やっぱり日本だけの木なのだから、沢山使ってあげなきゃいけませんね。
そんな僕も花粉症ですが、やっぱり杉は嫌いにはなれません…クシュン(笑)
2018年03月13日
Post by 丸山 彰
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