大屋根は特に構造計算が大事
ベッドにあぐらをかいてスマホを
いじった後にふと顔を上げた刹那
まさかの…
なんてことも人生にはあるんです
家だって「まさか!」が
起きてから後悔しても遅すぎる
今日はそんなお話です
2025.2.7 Vol. 4,955
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です
朝、目が覚めてベッドの上で
スマホで返信や指示をして
ふと顔を上げたら
ピキっ!
変な音した 汗
もうその瞬間から背中に激痛が
走り首も動かなくなって一週間
ギックリ背中
と言うらしいです
まさかスマホいじってただけで
ギックリ背中なんて
まさか信号を左折したら
道路に巨大な穴なんて
まさか元日に大地震なんて
でもそんなまさかは
誰にだって起きる可能性はある
だから、一生家族を守る住宅は
十分すぎるほど丈夫につくる
当たり前ですね
赤にして指さしてますが
一般の方は見ること無いアングル
模型で見るとこのアングルから
撮影しています
大屋根の高い部分から
下の方を見ています
大屋根とは1,2階の両方に連続
してかかる屋根のこと
今回、この大屋根を固めるために
つまり地震に耐えるように
垂木(たるき:屋根の下地)を
「高耐力ビス」という特殊な
ビスでガッチリ固定し
合板を打つことで屋根面が
「水平構面」という
地震に耐える「面」になります
屋根の「面」が大事なのは
もし家が段ボール箱だったら
って考えれば分かりやすいです
だから!
下の写真は上棟作業時に一階だけ
終わったところですが
ほぼ平屋なので左側の色付け部
にロフト的に2階があるだけ
右の半分以上は一階の屋根
なのですが、二階の床と同じ
ように固められている
これが水平構面
段ボールで言えば蓋
でもそれだけだとだめで
上の写真の通り
二階が左に偏っているので
建物の強さも偏りがち
建物の強さ(硬さ)の偏りは
そのまま耐震性の弱さに直結する
これが大屋根の難しい所
バランスの悪さをどう補正するか
ってことです
最初の写真で
赤い部分は、実は
【高耐力ビス+合板】
だけだと強度が足りないので
赤い部分で水平構面を増やして
いたんです
なんだかめんどくさい話ですが
大屋根の構造計算は
一度でもやったことある人なら
「そうそう大屋根、大変よね」
って分かる話
平屋だからってこういうの
舐めてるといざって時に
とんでもない悲劇を招く
「まさか!」
は、今日・明日にも起きるかも
しれないのですから
本ブログは株式会社マクス社長
一級建築士の鈴木克彦が執筆を
しております
初めての方は、ぜひご覧下さい
2025年02月07日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。