リノベで耐震や断熱工事を疎かにすると後悔する理由④
今週は富士市で耐震補強工事を
含む大規模リフォームの現場から
リノベーション工事で
耐震工事や断熱工事を
適当にしてしまうと
後から後悔することになる
という理由を、すごく大事なこと
なのでシリーズで一週間お届け
その④回目です
本日は昨日までの耐震工事から
断熱工事にお話が移ります
2025.1.30 Vol. 4,947
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です
昨日ご紹介した一枚ですが
右側、横に打ってある板が
なんかズレている所があります
右奥にもっと寄ってみます
分かります?
変な空間があるのが見えます
これ、外側から見ると
窓の上についた庇(ひさし)で
霧除け(きりよけ)と言います
霧除け内部は外部に突き出て
いるので、当然冷気が伝わる
まぁ、断熱や気密なんて考え方
当時は、ほぼなかったので
昨日までのスジカイ同様
「こんなもん」
と言えばそれまで
いくら防寒着を着ても
それが穴だらけだったら
寒くて仕方ないのと同じです
以前も書きましたが
断熱で肝心なのは
「弱いところをなくすこと」
住宅で一番弱いのは窓なんですが
上の写真だと、昔に流行った出窓
シングルガラスのアルミサッシの
出窓なんか、ラジエターみたいな
もので、熱がバンバン逃げます
そしてたいてい
雨漏りするしー
下地が腐ってシロアリが
来ていました
既にシロアリはいませんでした
外壁塗装で雨漏りが止まり
木に湿気が無くなって
シロアリが好む環境でなくなり
お引越されたようです
もっとも、現代ではありえない
シングルガラスの出窓ですが
そもそも!
床や天井には断熱材すらない
いくら静岡でも
そりゃ寒いですよね
今回の工事は
別荘・保養所的な側面が強く
毎日住む住宅ではないので
予算も考慮して
1.必要最低限の耐震性の担保
2.工事範囲内で可能な部分を断熱
という工事方針、このシリーズの
最初に書かせていただきましたが
断熱材って、そもそも
「入れりゃいい」
ってもんじゃぁないんです
日本の住宅がなぜ寒いのか?
そしてなぜカビるのか?
実は先程の写真に
そのカラクリが隠されています
最終回の明日は動画も使って
「暖房しても家が寒い理由」
を解説させていただきます
本ブログは株式会社マクス社長
一級建築士の鈴木克彦が執筆を
しております
初めての方は、ぜひご覧下さい
2025年01月30日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。