1階の床板を杉の厚板にしている理由
昨日は注文住宅のご契約。
新年早々ありがたいことです。
幸せにしちゃいます!
一緒にいい家つくりましょう!
2024.1.9 Vol. 4,560
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
ご契約の前のご質問で
よく聞かれることでしたので
実際の現場を例にブログでも
ご説明させていただきます。
こちらは富士御宮市の
注文住宅の工事現場です。
社員大工の丸山が一階の床を
施工しています。
マクスの建物は
一階は杉の厚さ3cmの床板を
使っています。
なぜ杉の厚い板?
このご説明です。
木には、硬い木と柔らかい木
があって、杉は柔らかいです。
硬い木は広葉樹で
柔らかい木は針葉樹です。
針葉樹は、流通している物は
ほぼ杉と桧と松です。
杉と桧は国産ですが
松は日本のカラマツと
輸入のパインが一般的です。
針葉樹は柔らかいので
傷が付きます。
爪でこする程度でも
傷が付きます。
じゃぁ広葉樹の方がいい
のですが、広葉樹にも当然
デメリットがあります。
一つには
針葉樹に比べてかなり
高いということ。
もう一つは
足が疲れるということ。
見学会では
私は一日中立っていますが
広葉樹と針葉樹だと
疲れは足の痛みとなって現れ
その違いは歴然です。
自分の家なら、歳をとった時に
余計に感じるはずです。
あと、中国産の安い広葉樹などは
恐ろしい薬品で燻煙防虫処理を
している可能性が否定できないので
国産広葉樹を使いたいところです。
(当然低品質の中国産より高い)
なぜマクスでは
1階が杉で、2階が桧か?
まず2階ですが、15ミリの厚さの
桧を使っています。
地震に強い構造にするため
24ミリの構造用合板で
こんな感じに
床面をガシッと固めて
その上に桧の板を貼るので
お好みで何の板を貼っても
いいのですが
コスパがよく、香りも良いので
寝室や子供部屋が来ることが多い
2階は桧で「いい香りで寝たい」
というのが理由です。
ちなみに、南洋材の広葉樹では
ササ立って木の繊維が足に刺さる
ことがあるので
裸足向きではありません。
杉や桧は裸足が気持ちいい!
次に1階ですが
マクスは基礎断熱だから
が理由です。
どういうことかと言うと
外周部の基礎の内側で
断熱しているので
床下の基礎内空間の空気が
室温と同じで、それを循環
させているからです。
1階は基礎があるので、床に
構造用合板で強度を出す必要
が全くありません。
しかし、15ミリの床板のみを
下地の根太(ねだ)に
直接打ち付けると
強度が足りずブカブカします。
かといって、下地に合板を使うと
床下の空気を循環させた時に
合板特有の接着剤の匂いが
室内に循環してきてしまいます。
よって、合板を使わず
床もブカブカしないように
厚さ30ミリの無垢板を使いたい
のですが
現実的に(コスト的に)厚い板は
杉しか無い
だから杉を使っています。
で、社員大工の丸山が
設計の祭ちゃんに言っているのは
杉は赤い部分(中心の赤身)と
白い部分(外側の白太)が
くっきりしているので
こういう部分が出てきてしまう。
という説明をしています。
大工は気にしますが
私は気にしません。
何年かすれば、いい感じに
飴色に木が焼けて
赤と白の差が
なくなってくるからです。
まぁ、そこを気にするのが
大工の美学ですけど。
2024年01月09日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。