基礎の耐久性は中性化を防ぐのが大事
Vol. 4,415
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます(長いですけど)
お盆休みも終了。
本日からマクスは通常営業です。
台風は西にズレましたが
過ぎた昨日に静岡では
線状降水帯発生…
天気予報にはなかったのに
分からないものですね。
スーパーコンピュータだぁ
AIがなんでも教えてくれるとか
言っても、自然には勝てない。
いつか必ず来る東海地震に
そなえて地震に負けない家を
作らなければなりません。
まずは頑丈な基礎からです。
写真はお盆前の社員大工たち。
ここ↓ まで進みました。
コンクリートは硬いのですが
「引っ張られる力」に対して
とても弱いので
その弱さを補うために
鉄筋が入っています。
鉄筋は「曲がる力」に対しては
とても弱いのですが
「引っ張られる力」に対して強い。
ただの「コンクリート」が
「鉄筋コンクリート」
になることによって強くなる。
そうなると、鉄筋を守ってあげる
ってのが大事になってきます。
鉄筋は鉄ですから
弱点は「錆びる」
錆びたら弱くなります。
コンクリートはアルカリ性が高い
のでコンクリートの中に鉄筋が
入っている限りは錆びません。
ところが、コンクリートは
酸性雨の影響などで
表面から徐々に中性になる。
すると
僅かなヒビから入った水分でも
簡単に鉄筋をボロボロに錆びます。
錆びると体積が増えるため
コンクリートを破壊するように
大きくなり
余計に水が染み込みやすくなり
鉄筋コンクリートは
ボロボロになってゆきます。
高度成長期の道路や線路の橋脚を
今日本中で必死に直しているのは
このためです。
鉄筋は「かぶり」と言って
表面から深く入っていたほうが
表面から進む中性化の影響を
受けにくいので
規則で「◯センチかぶりを取る」
と決まっています。
先程の写真を見ると
指差す部分、ピンコロと呼びますが
この「かぶり」を取るため
浮かせるブロックです。
基礎面全体に捨てコンクリートを
打設することで施工時に鉄筋の上に
乗っても、重みでピンコロが
土にめり込まず
「正確なかぶり」を確保できます。
構造計算も大事ですが
この様に
「構造計算を担保するための
しっかり正しい施工」
もすごく大事なんです。
こういった給排水を通す配管も
鉄筋をぶった切って入れたりしたら
駄目ですよね。
そういうところをしっかりチェック
するのも設計者の仕事。
設計女子の祭ちゃんと現場確認。
構造のことも順次教えてかないと。
2023年08月17日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。