Vol. 4,078

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます（長いですけど）。

「最近、棒人間が無いじゃん」
「手抜き？」

は、はぃ…？
そんな見られ方をされている
とは思いませんでした。

リクエストにおこたえして…

既存住宅状況調査技術者
って資格を取るべく
講習を受けました。

この資格は、中古住宅を
安心して流通させよう
と目論んだ政府が、

建物状況調査（インスペクション）
をすることで中古住宅の
公正な評価ができる制度を
根付かせようと
新設された資格です。

将来的にはこの資格を持った人が
調査した建物でないと
中古住宅の売買が…
とか
リノベーションの補助金が…

って感じに誘導されそうなので
正直「イヤイヤ」受講しました。

講習会に出かけていって
一日拘束されるよりはましですが
ビデオ講習の内容な総花的で
実に薄っぺらく
なぁーんにも面白くもなく
得ることもない内容…。

この資格制度によって
日本の中古住宅が正しく流通
するようになる、とは
微塵も感じれらませんでした。

一般の方にはもう記憶から
消えてしまったかと思いますが
「姉歯事件」
と呼ばれる耐震強度偽装があり、

建築士の資格も定期講習が
義務付けられましたが
こっちはもっとつまらない内容。

一日拘束されて高いお金を
払わされるのは
一体全体誰のためになるのか？

ついついそう思ってしまいます。

大事なことは
住まい手の 安心・安全

なのに…。

あっつい中、社員大工達によって
富士市で新しい家づくり
がスタートしています。

安心安全に…
って思いを持ちながら。

地面が凹んでいる部分は
コンクリートの地中梁
が出来る所。

今回は比較的に壁の多いプラン
なので基礎設計に無理がなく
地中梁が少ない。

地中梁は多ければ多いほどいい
ではなく、大事なのは
「構造計算」という
計算根拠のもとに
きちんと「設計」されている
かどうか。

当初の計画。

「全部板張りではなく
　二階はシックイにしたい♥」

と変更になりました。

仕上げが変わると
構造計算が変わり、

・使用する金物
・梁の大きさ
・基礎の形状

こういった部分が全部
変わります。

なぜって、木の外壁より
シックイのほうが重いから。

それだけでも、地震の際に建物に
かかる力って変わってくるから
構造計算が変わるんです。

70年以上前にできた
「建築基準法」
という法律。

当時は木造住宅の中心は大工。

その大工に
「構造計算しないと
　家は建ててはならぬ」
と言うのは流石に酷だったので

「２階建てまでの木造住宅は
　構造計算は審査しないから」

としてしまった。

審査しないなら
構造計算なんかしない。
大変だもん。

実は、まだこの「特例」が
亡霊のごとく生きています。

いつ大地震が来るかも？

それなのに、自分の家が
構造計算もされずに建てられている

そうとは知らず…って家族が
日本中にどれだけいることか。

2025年
ようやくこの法律が改正されます！

がっ！

詳細を見てビックリ
そしてガッカリ…。

300㎡（約90坪）を超えると
構造計算が必要になる
ってだけ。

延床90坪って
どんだけ大豪邸…。

普通の２階建ては、
壁量計算が審査不要
　↓
審査対象ってなる
ってだけ…。どんだけー！

壁量計算て静岡では
今でも義務なんですけど
あんなの構造計算じゃない
ですからね。

国が認める基準

安心安全な基準

これは、全く違うものです。

壁量計算と構造計算
くらいちがいます。
残念ながら。