家を建てるなら構造計算だけは必須です
Vol. 3,890
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
今年も3月11日がやってきました。
もう東日本大震災から11年が経つのですね。
原発の悪夢からも11年。
それなのにチェルノブイリの電源喪失。
人間というものは
学べない生き物なのでしょうか…。
写真は震災から半年ほど経って福島に
行ったときのものです。
私が専務時代にブログを始めたのが
今から16年前の3/31です。
なのでこの時すでに、ブログを始めて5年目。
既に社長になり、どこにゆくにもカメラと一緒。
何でもブログネタに写真を撮る生活でしたが
この時ばかりは
あまりの酷い光景に
数枚しか写真を撮れませんでした。
写真は旧石巻市立病院。
一番被害がひどかったあたりです。
熊本地震はこの5年後に起きるわけですが
多くの建物が倒れて甚大な被害が出ました。
阪神大震災以後、
大地震が来るたびに建物は被害を受け、
多くの尊い命を失い、
家は倒壊してはならない!
そう理解したはずなのに、
人間というものは
学べない生き物なのでしょうか…。
日本に建築基準法という法律ができて70年以上。
当時は家を建てる建築主はもちろん
家を建てる主役の大工にも
「構造計算」
という知識も概念もなかった。
そこで
平屋と2階建ての木造住宅は
【 当分の間、構造計算書の提出免除 】
として70年、
いまだ、構造計算されないまま
家は建てられ続けている現実。
日本人は、
というよりむしろ
建築行政と住宅業界は
地震から何も学べずに来てしまった。
このまま東海地震が来たら…???
考えたくもありません。
こちらは富士宮市で工事中の
新築注文住宅の現場から。
柱を固定する金物が3箇所とも全部違います。
3箇所とも
地震の時にかかる力が違うからです。
構造計算をしないと
これらは簡易的な早見表で拾うしか無い。
けれど
柱の一本一本、
梁の一本一本、
接合部に掛かる力は違います。
それを計算で求めるのも構造計算の役目。
この程度の安全性の確認をせずに
【家を建ててもいい】
としてしまっている今の法律は、
国民の生命と財産を守る視点からは
違憲
とさえ言えます。
70年以上かけてようやく、この
「木造住宅だけは、ま、いーや」
という悪法も、変わろうとしています。
(オオカミ少年ならぬオオカミ国交省に
ホントに出来るかは疑問だけど…)
行政に頼らず、
自分で学び、
自分で考え、
自分が家を建てるときにはどうする?
大地震から学びましょう。
家族の命を守ってくれるのは
行政ではなく
【家】
ですから。
今日ばかりは
真面目に本日のブログを終わります。
地震で命を落とした方々に黙祷。
2022年03月11日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。