グラスウールに気密シートが必須な理由
Vol. 3,865
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
さぁ!
今週も張り切ってまいりましょう!
カラ元気でも何でもね。
こちらは富士宮市で工事中の布屋呉服店さん。
中に入ると
現場は芳醇な香りに包まれております。
随分匂いは薄まりましたが、
まだ…
まぁーなんとも言えない芳醇な…(笑)。
矢印のところ
一部トラスが見えるので
見える部分だけ柿渋を塗ったのがお分かりかと。
匂いが薄まるのと反比例して
少しづつ色が濃くなってゆきます。
ゴールデンウイークのオープンの頃には
だいぶ濃くなっていることでしょう。
うーん。かなりタイトなスケジュール。
なんとしても工事間に合わせないと(滝汗)。
壁の下地工事も進んでいます。
グラスウールを入れて
気密フィルムが施工されています。
(これから下の方も、もちろん貼ります)
配管とかぐちゃぐちゃしてるけど
大工が頑張って目張りしてくれてますね。
グッジョブ!
「ここ貼ってないぞ!」
と言おうと思ったら
両面テープでしっかり貼り付けられてました。
この気密シートは
という商品名で
気密シートでありながら、調湿性を持っています。
冬は、湿度が低い。
つまり空気が乾燥しています。
そんな低湿度環境下では、
『透湿抵抗を上げる』
つまり、このシートを水蒸気が通過しにくくなる
ので壁体内へ湿気を透過させません。
もし壁体内に湿気を侵入させちゃうと
壁体内は外壁側ほど温度が低いので
どこかで露点に達して結露します。
これが、カビやダニの原因になり
ひどい場合は断熱材がグズグズになって
腐朽菌が構造材を腐らせます。
だから、冬は、湿度を通さないことで
壁体内での結露を抑制するのが正解。
夏は、冬とちょっと違います。
めちゃめちゃ湿度が高い。
絶対湿度と言って
(中学の理科で習いましたね?)
空気の中の水蒸気そのものが非常に多い。
そんな高湿度環境下で透湿抵抗を下げて
湿気を透過させやすくする事で
壁体内での結露を抑制します。
どういうことか?
簡単に言えば冬の逆。
物理の法則で
エネルギーは高いところから低いところに流れる。
水も低い方へ流れる。
熱も、高い方から低い方に流れる。
冬は、
室内のほうが暖かくてエネルギーが高いから
外の寒い方に逃げようとする。
夏は、
冷房を使うと外の高温多湿の空気が
室内方向に流れます。
室内側で気密フィルムがあると
そこで結露しちゃう。
夏型結露とか逆転結露と言われる現象。
これを防ぐために
夏は、水蒸気を通しやすくする。
気密と透湿が一枚で変わるので
「可変透湿気密シート」とか
「スマートメンブレン(賢い膜)」
とか言われます。
グラスウールそのものは
調質性は、ほぼ無いなので
このようなスマートなフィルムで
湿度をコントロールしてあげないと
快適に暮らせず
建物が長持ちしないんですね。
人間も…
スマートに暮らさないと長生きしません。
スマートじゃない深夜の深酒など
もってのほか です!(大反省)
2022年02月14日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。