僕はなぜ家を作るんだ?-18 痛親
Vol. 3,857
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
家づくりとは関係ありませんが
過去の自分を振り返り
なぜ「家を建てる仕事」を
生業にしてるのか?
を考えるシリーズです。
前回の「鼻水」に引き続き
「痛親」って変なタイトル。
そう、痛い親。
まぁですねぇ…
そりゃぁ
「生きるか死ぬか半々!」
そう言われたのに
無事に退院してくれれば
溺愛するってもんですよ(笑)
他の子供に比べて
ものすごくちっちゃい。
それもまた可愛い(笑)
中2の今でも小さいですけど
赤ん坊の時に
抱っこしてスーパーのレジに
並んでいたら
後ろにいた女子高生の二人組
「やっべ!やっべ!」
「ちっちゃ!まぢちっちゃ!」
「やっべ!やっべ!」
とずっと二人で言ってました。
- 娘よ…君は大きくなっても
あんなおバカな
女子高生にはならないでね…
「退院できたとしても
何かしらの障害を持つ
可能性が高いです」
そう言われていた娘ですが
おかげさまで
「人より随分小さい」
以外は健康で明るく育ちました。
目に入れても痛くないわけです。
現在の日本の制度では
代議士の細野豪志さんの
働きかけで
「修正月齢」
と言って
実際の誕生日ではなく
出産予定日で入学・進学が
出来ます。
しかし、娘が生まれた当時は
まだその制度はなく
3ヶ月半も早く生まれて
学年が一年
繰り上がってしまいました。
なので、余計に小さい。
運動能力も学習理解力も
当然他の子より周回遅れ。
けれど、とにかく
「健康ならそれでいい」
と願っていました。
保育園に入園して運動会があれば
当然ビリは指定席。
でもいい。
何の問題もない。
いいじゃんビリだって。
運動会では「親子列車」
という種目で始まる。
みんなダンボールで作った電車
で入場行進しますが…
そこは、気合い入れますよ。
かけっこで勝てなくても
入場行進では一番目指そう!
僕は、発泡スチロールで制作。
娘が好きだった
スマイルプリキュアの
「キャンディー」
ちゃんね。
ただ、これ、
問題になります(苦笑)
翌年、
保育園からアンケートが
回ってきます。
要約するとこんな内容。
当保育園の伝統行事である
「親子列車」ですが
『時間をかけて作ることが
出来ない親もいる
趣向を凝らしすぎた列車が
他にあると
普通の列車の子供は可哀相
だからやめて欲しい!』
という意見が寄せられています。
今後の存続を踏まえ
保護者の皆様のご意見を
お聞かせください。
と。
・
・
・
はぁ???
これ、僕に言ってるよね?
文句があるなら
直接言えばいいのに…
なんで園にクレーム
付けるわけ…???
意味わからんっ!!!
保育士の先生たちだって
夜遅くまで園に残って
こんな素敵なの
作ってくれてるんですよ?
ダンボールに画用紙を貼って
子供と一緒に絵を書く
それだって立派な思い出
じゃないですか!
好きなキャラ印刷して
切り抜いて貼る
年に一度
子供のために作る時間も
一切ないほど
忙しいんでしょうか?
運動会ビリだと可哀相だから
みんなで手をつないで
一斉にゴールして
全員一番にしたほうがいい?
僕は、娘がビリでも
可哀相だと思わないし
たとえ娘が
「いっつもビリだから
イヤだょぉ…」
って泣いても、
「足が速い人だけが
エラいんじゃないよ」
「ゴールまで走れて
エラかったじゃん!」
と言ってあげたい。
みんなと同じなら幸せ?
同じでも
違っても
いいじゃん。
それが個性。
僕はそう思います。
かけっこでビリでも
親子列車では
一番になろうぜ!
「もぅ…あんまり
やりすぎないでよ!」
家内には釘を差されますが
理不尽なこと言われると
余計に燃える。
そういうとこ
自分でも
少しイタいと自覚はしてます。
でも、アンケートに対する
僕の答えは…
どーだ!
イタくてすみません…。
でも、たとえどんな批判が
あったとしても
子供を守るのが
親であるんだと思います。
そして、
ちょっと「こじつけ感」
出ちゃうかもですが
そんな家族を守るのが【家】
なんですね。
僕のお財布には、今も
娘から昔もらった
父の日のプレゼントが。
「父の日だけ特別お財布」
の中に
「釣りのお守り」
が入っている(笑)。
最近じゃちょっと飲みすぎると
「なんでそこまで飲むわけ?」
と、殺し屋のような目で
僕を見る娘…。
でも、そんな娘を
これからも守り続ける。
将来もし
変な男を連れてきたら…
その時は父ちゃんが
殺し屋の目で
そいつを睨みつけるよ。
続く…。
2022年02月06日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。