なぜ工務店をやってるか考えてみた
Vol. 3,647
ブログを日曜日にアップするのは初めてだなぁ…
本物の木の家づくりマクス 社長の鈴木です。
私の「社長ブログ」は基本
現場の風景
を通して家づくりの大事な部分
をご紹介しておりますが
本日は日曜日なので
あらためて
「なぜ工務店をやっているのか?」
を考えてみました。
私の趣味は釣り
Macs STORY にもありますが
釣り好きがこうじて水産学部を卒業後
水産庁に入り
その後
建築の道に進んだという変な経歴の持ち主です。
親父が工務店をやっていて
バブルが弾けてさぁ大変
って時代でしたから
長男として実家を継ぐか
そう思ったのが動機でしょうね 多分…
四半世紀も前なのでよく覚えてない(笑)。
建築はズブの素人でしたから
わからないことだらけ
たるき(垂木)ってなに?
ねだ(根太)ってなに?
って感じ。
けれど全く何もわからないので
先入観なく何でも受け入れられて
本もたくさん読んだし
年下だろうが関係なく教えて下さいって言えたし
職人にも教えて教えて…とくっついていった
そして建築業界の変な所も
素人目線で
「変なことやってるなぁ…」
と感じられました。
まぁ
この辺は良かったところですね
けれどキっツイことは
もちろん その何倍もありまして
一生懸命書いたプランが
ボツ!
ってなるのは辛かったぁ…
こうして昔に描いたもの見てみると
「あの頃は とにかく一生懸命描いてたな」
と思うのと同時に
「この辺は 設計力が足りなかったねぇ…」
と苦笑い
今だから苦笑い
でも当時は
「あなたのプランより他社のプランにします」
というのが
あなたがダメなの…
と全人格まで否定された気になって
「ミジンコに生まれ変わりたい…」
って落ち込んだものです。
ま、51歳の今も
「仕事=苦行」かよっ!
って感じですが
その中に
たまんにゃぁやりがい(富士弁)
も感じられるようになったことが
工務店をやっている理由ですね。
プレゼンテーションの日
準備したものに
「うわぁ~!」
っとすごく喜んでもらった時
たまんにゃぁ…(富士弁)
上棟日
自分の設計したとおりに
職人がテキパキ動いて一気に組み上がっていく様
たまんにゃぁ…(富士弁)
工事中
「あ! こういうふうにしたらもっと良くなるな!?」
って何かが降りてくる感じ
たまんにゃぁ…(富士弁)
お引渡しの日
テープカットも感謝の手紙も花束贈呈も無いけど
(なんだかわざとらしくて恥ずかしい…)
お客さんが涙を流して感動してくれた時
ぼぐもおんどぉにおがったよぉ…
(僕も本当によかったよぉ…)
と、必死にボロボロに泣き崩れるのをこらえる。
こんな素敵な瞬間があるから
工務店やってるんです
昔は泣いてばっかの長男坊も今は建築を学ぶ学生。
超ネガティブシンキングの私も
ちったぁ成長…
したかなぁ…?
そんな私の設計を
社員大工達はじめスタッフたちが
形にしてくれたのが完成見学会です
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。