50を過ぎても怒られながらお勉強
歳を取ると、だんだん人に怒られなくなります。
(まぁ、家内には未だにしょっちゅう怒られてますけど…)
先日本で読みましたが、零細企業の社長は特に、この怒られないことによって、
深刻な四大疾病にかかるそうで…
【怠慢】【傲慢】【自堕落】【無知】
そして井の中の蛙、裸の王様になってゆく…
うーん怖い怖い。
私はお客様に、
「いい家を作るためには、営業マン任せではなく、自分で勉強するしか無いのですよ!」
そうお伝えし続けています。
だから、自分でも、いくつになっても勉強しませんとね。
今年も、講師の藤井章先生による設計課題が出されました。
今回は、
「大木を中心にした、とある仮想の分譲地に、塾生それぞれが設計して町を完成させる」
という課題。
模型も作って提出してみんなで考えようというもの。
私は、東に大木が見えるいい土地をゲットしました(笑)。
模型はもちろん、自分で…
は作らず、いつも怒られてばかりの優秀な設計女子の祭ちゃんに頼み込んで作ってもらいました。
うーん、上手。
これなら講師の藤井さんの高評価も期待できます!
遊歩道に面しているので、一階にウッドデッキを配置して、町に開いたプランを最初に考えたのですが、やはり学生と違って実務者ですから、
「誰にでも開放的な、街に対してオープンなプラン」
というのは、実際に住みこなすにはかなり勇気がいるし、超上級者向き。誰でも出来るものではありません。
なので、二階リビングとして、空で公園につながる、そんなプランにしました。
本当にこんなのできたら気持ちいいだろうなぁ…
自分でも住みたいくらい。
この「自分が住みたい」っていう感覚は、設計者としては大事だと思うのですよね…。
けれど!
【怠慢】【傲慢】【自堕落】【無知】な、独りよがりのプランじゃぁダメ。
今回も、藤井さんにボロカスに怒られてメンタルを鍛えることにしましょう…。
1番勉強になるのは、吉村順三事務所出身という私からするともはや伝説の人物ような藤井さんでさえ、上棟や完成が近くなるたび「本当にあれで良かったのか…?」と考え込んで眠れなくなることがある、ということ。
建築ってそういうものなのでしょうね。一生勉強です。
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。