木の外壁の街角-2 竣工写真
本日は富士宮市の「木の外壁の街角」というカテゴリーでブログを書いていた2軒のお宅のうちの、昨日のお宅のお隣さんを、ブログ上完成見学会でご紹介です。
2軒並んで建てさせていただくのは、初めての経験でしたが、統一感があって素敵…と、個人的には大満足です。
各地の町家が美しいのは、その土地その土地の共通の風土から生まれた共通認識・ルールがあるからなんでしょうね。
マクスの共通認識は、冬暖かく夏涼しい家。
温暖な静岡だけど、より暖かくして暖房費を削減するとともに、
雪がないのだから屋根の荷重を軽く設計できる利点を最大限に生かして、深ーい軒を作って夏の日射を遮り、夏の暑さを防ぐ。
そして、気持ちのいい季節には、大きな窓を思いっきり開け放して風を感じる。
です!
その意味では、こちらのお宅、目の前が道路なので一階のリビングの前には目隠しがあり、一見、閉鎖的に見えなくもないですが…
家側から見ると、どーん!
リビングの大開口サッシ前のウッドデッキは広々として、実に明るく開放的です。
広ーいデッキでは、子どもたちが…
思いっきり走り回る(笑)。
我が家もそうなんですが、今は可愛い子どもたちも、中高生の頃には、(くっそ)生意気に…。
自転車通学するようになりますが、その時には、やはり雨に濡れない自転車置き場が欲しいですね。
ちょうどこちらの方角が南。
ダイニングから南方向にL型に2m+3mの大開口サッシは、特注の引き込みサッシで全開口できます。
外から見た印象と違い、明るく開放的なLDKです。
ダイニングの横は畳スペースを設けました。
やはり、ゴロっとできるスペースは人気が高いですね。
2階は登梁(のぼりばり)で勾配天井にして吹き抜けています。
ここは将来子供室ですが、今はまだ親と一緒に寝るし、当分は二段ベットになろうかと思います。
個室が欲しくなるのは(くっそ)生意気になってくる頃。
でも、すぐに出てっちゃいますから、家の長い耐用年数を考えると、簡易的に間仕切ったり、また簡単に撤去できる方が合理的だと思います。
日本の住宅建築の父と言える吉村順三は、
「建築家としてもっともうれしいときは、
建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活が
おこなわれているのを見ることである。
日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき
家の中に明るい灯がついて、
一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら
それが建築家にとっては、
もっともうれしいときなのではあるまいか」
とメモしています。
私は、設計者冥利に尽きる瞬間と言えば、
自分の設計した建物が目の前でどんどん組み上がってゆく上棟の時と、
もう一つは、やはり完成した家で家族が楽しそうに暮らしているのを見た時、
ですね。
今回、2ヶ月ほどの時間差で工事が進んだ2軒でしたが、先日こうして2軒同時に写真撮影に伺うと、
「いやぁお隣が〇〇さんで良かった」
「隣が□□さんてのがホント良かったです」
と、お互いに私に同じことを言ってくれた時も、やはり嬉しかったですねぇ。
どっちの子供がどっちの家の子か分からないくらい、お互いの家を行き来して、本当に仲良く暮らしてくれている様子は、やはり、設計者冥利に尽きます。
本当にいい機会をいただき、楽しい家づくりでした。
そして最後は本日もCM。
日曜日の素材教室は、まだお席ございますよ。
2021年06月03日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。