スケルトン階段を作っている動画
本日は富士宮市の新築注文住宅の現場からです。
社員大工の丸山が、階段を作っています。
このように、段板(足で乗る部分:踏み板)と、それを支える部分しかない階段を、スケルトン階段とか、ストリップ階段とか、シースルー階段とか、オープン階段とか、色々言い方はありますが、光と風が通る階段です。
あまり開放的に作りすぎると、スカートで降りてくるとちょっと刺激が強すぎることになりかねませんので(だからストリップ階段とか…? 失礼)、手前は格子で緩やかに空間がつながるように設計しました。
工夫したのは、軽やかに見せるため、ササラ板を無くしたこと。
手前が宙に浮いて、格子で吊られていますね。
ササラ板とは、上の画像のように「簓」という字を書きます。
「ささら」とは、竹を束ねたものを言い、中華鍋を洗う道具を「ささら」と言うそうですね。
北海道に住んでいた時に「ササラ電車」というのがありましたが、あれはまさに「ささら」で除雪します。
下の写真は、富山県に行った時の一枚ですが、
指差す部分、ここを下見板張りといい、それを留め付ける材料を「簓子(ささらこ)」と言います。
簓とか、簓子とか、不揃いな竹の束もそうですが、凸凹だったりギザギザ、を連想させる形状を「ササラ」とまとめて言うのでしょう、
階段のササラ板の名前は、このギザギザの形状に由来している、
と私は理解しております(違ったらすみません)。
で、話を戻します…
よりも、動画で制作風景を見ていただいたほうが分かりやすいですね。
動画の最後にも書いておりますが、大変ではありますが、苦労するほど、出来上がった時の達成感は最高です。
今までも、階段は色々チャレンジしましたが、この達成感が、「もっと」「もっと」と難しい階段の図面を書いてしまいます。
もちろん、私が図面を書いても、それをきちんと作ってくれないと、まさに絵に描いた餅。
社員大工がいるからこそ、難しい収まりにチャレンジできます。
社員大工の丸山が、上の写真で何をやっているかと言うと…
指差す部分、ビスの穴を、小さな木を作ってフタをして隠しています。
細かな芸当です。
動画でも、この部分の「フタ」が見えるか、ご覧になってください。
2020年09月28日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。