地盤改良工事で本当に改良されたか調べる
昨日に引き続き、富士市の新築現場からでございます。
地盤調査の結果、表層の60cm~1m程の深さで、柔らかく住宅の地盤には向かない層があることが判明し、地盤改良工事を行った、と昨日ご紹介しました。
地盤改良工事は終了。
ローラーで填圧して最終の基礎の下地の版まで作り始めていますが、
はて?
本当に、昨日のセメントを混ぜる工事をして地盤は強くなっているのだろうか…?
気になります。
そこで、改良工事前の測定データと比べるために、改良後はもう一度検査をします。
↑改良前、地耐力(数字が小さいほど弱い)で30kN以下の層を赤くしてみました。
特に点を打ってある部分は、そのままでは家が傾く不同沈下が起こる可能性大です。
改良工事後。
30kN以下の層がなくなりました。めでたしめでたし。
これで安心して基礎工事に入れます。
基礎工事にバトンタッチ。
まだ周囲しか下がっていませんが…
中央にも凹の部分が出来ています。
ここが地中梁。
許容応力度設計で構造計算をして耐震等級3を取ると、こういう地中梁が必ず出来てきます。
更に上の写真では、その凹の部分に、コンクリートが薄っすら付いているのがお分かりいただけるかと。
これは、捨てコンクリートです。
「捨て」と呼ばれるくらいですから、強度とは無関係。
なぜわざわざ「捨てる」の?
はぃ、それは、きれいに墨を打つためです。
墨を打つとは、建物の壁の中心ラインを正確に出すことです。
墨出しとも言います。
職人が黄色い糸を張り巡らせているのがお分かりでしょうか?
これをもとに、捨てコンの上に墨出しをするのです。
2019年09月05日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。