左官職人の奮闘-タイル-2
静岡市で工事中の堀部安嗣建築設計事務所の設計の、新築住宅の現場の様子をご紹介させていただきます。
先週に引き続き、左官職人の奮闘ぶりをご紹介です。
左官職人が、キッチンのタイルを施工中です。
先週ご紹介したタイルと同じものですが、小さな白いタイルが整然と並びます。
表面に茶色い紙が見えますが、これは、汚さないための養生、ではなく…
実はこのように、並んで接着してあります。
裏面に凹凸があり、接着用のモルタルとの密着性を高めます。
この茶色い紙があることで、一枚ごと貼っていかなくても、シート状にまとめて施工ができます。
茶色い紙は後で濡らすと剥がれます。
『なんだ、一枚ごとにはらなくてもいいのか、じゃぁ意外と簡単じゃん』
と思うなかれ…
こちらはトイレの腰壁。
左官職人が道具をあてがって、何やらやっています。
写真を取らせてもらいましたが、これは職人自作の施工を補助する道具(治具)。
磁器タイルは、焼き物ですから、一枚一枚の大きさが、微妙に違うんですね。
なので、シート状にきちんとメーカーで並べられていても、実際に施工をしてみると、微妙に通りが揃っていない、となるわけです。
なので、この様な治具を使いながら、丁寧に丁寧に、施工されてゆきます。
コンセントやスイッチの部分は当然その形に切り欠かなければいけないし、それはそれは気の遠くなるような作業。
いわゆるキッチンパネルと呼ばれる化粧板なら、0.9m×1.8mのものをペタッと貼れば一面終わり。
こういうタイル仕上げが無くなってゆくわけです。
けれど、そうなると左官職人も、いつか絶滅危惧種になってしまいます(すでになっているか…)。
無くなってほしくない、大切にしたい、そんな技術です。
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。