左官職人の奮闘-大谷石
久しぶりに、静岡市で工事中の堀部安嗣建築設計事務所の設計の、新築住宅の現場の様子をご紹介させていただきます。
玄関とポーチには、左官職人によって大谷石が施工されました。
大谷石とは、宇都宮市北西部の大谷町一帯で採掘されるは軽石凝灰岩で、柔らかく加工がしやすいことから、古くから使われてきた石です。
日本列島がまだ海だった頃の火山堆積物が大谷石になったというから古いですねぇ。
毎年2万トンくらいが現在も出荷されているそうですが、埋蔵量はまだ6億トンあるとか。
6億トン。
想像つきます?
み(3)んな(7)でな(7)ろ(6)う!の富士山、標高は3,776m。
標高0mから円錐形として計算すると、南北37km、東西39kmあるそうで、その体積は1,400km3だそうです。
大谷石の比重は軽石凝灰岩なので比較的軽くて1.7。
6億トンは10.2億立米となりますから、1,020km3。
って計算有ってるかな…?
富士山まるごとよりまだあるんですね(笑)。
大谷石には、ご覧のように、茶色い模様があり、「ミソ」と呼ばれています。
ミソは、溶岩が海中で固まる際に、熱水で変質した部分、と考えられているんだそうです。
なんてことは、職人にはどうでもよく、暑いさなか、欠けたり割れたりしないように、慎重に施工してくれました。
炎天下での左官仕事は本当に大変です。
(勿論他の職方も大変ですが)
奮闘は続きます…。
About Me
鈴木克彦
株式会社マクス 代表取締役
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。