家づくりは雨のことを考えて
昨日は、静岡市で工事中の、堀部安嗣建築設計事務所の注文住宅の現場にて、中間検査が行われました。
中間検査とは、上棟後に受ける公的な必須の検査です。
検査に合わせ、堀部事務所担当所員の佐々木さんが現場へ。
毎度のことながら、現場に来ると社員大工から質問攻めに合う佐々木さん。
佐々木さんの心が泣いているからか、外は雷雨で薄暗い…。
でも、雨の日は、色々なことがわかります。
例えばこんなスペース。
出入り口の前、2mを超える軒が出ているので、強い雨でも濡れずに出入りができますよね。
間取り図だけ見ているとわからないところですが、大事な部分です。
最近では、軒が全く無い家を見かけます。
理由は2つで、
1. コストダウン(屋根面積が減るから)
2. デザイン(一見斬新に見える)
でも、軒がないと、
・雨をしのげない
・外壁の雨漏りリスクが格段に上がる
・日射も防げないので夏にクソ暑い
のです。
これも、間取り図だけ見ているとわからないところです。
日本には、梅雨と、秋の長雨があります。
「実は、夏は梅雨の中休みで、日本は梅雨~秋まで、雨季なのだ」
という学者さんもいますね。
雨季かどうかは知りませんが、雨の似合う家は、いい家だと思います。
この部分には、樋が付きません。
滴り落ちる雨さえも、楽しむ、そんな感じなのだなぁーと、私は理解した次第です。
まぁ、樋に隠れない分、先端部の処理にはものすごく気を遣いますが(笑)。
というわけで、雨が降らないかぎりやりますよー!
2019年の薪割りスケジュール 参加日をご連絡くださいね。
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。