クロスの上から珪藻土塗り
まぁーだ、今年も2週間も残ってますよ!
嬉しいなぁ。
と、思うことが大事なんですってね(涙)。
土曜日、時間が出来たので、やると宣言してから半年間も放置してあった、自宅の和室の珪藻土塗りを自分でやってみました。
長男が下から撮影(私は脚立の上)。
「これからは高断熱高気密だ!」
と、16年前、マクスで初めて取り組んだ高断熱住宅。
今思うと改善点満載の未熟さでしたが、それが今の技術につながっているのだから良しとしないと。
で、こちらの和室、壁は「珪藻土クロス」です。
高断熱住宅は、【宿命として、全館暖房にしなければなりません】。
何故か?
冬、暖房をしていない部屋があると、暖房をしている部屋の温かく湿度の高い空気が、暖房をしていない部屋に移動し、そこで結露するから、です。
エネルギーは高いところから低いところに移動する。
これは物理の基本です。
そもそも気密性が低いと、暖房をしている部屋の壁内や床下や天井の懐の空気と入れ替わっちゃうので、上記のようなことはあまり目立ちません。
もちろんそっちのほうが問題で、見えない部分の結露は、壁の中の断熱材をカビさせたり、木材を腐らせたりするので、高断熱住宅にした方がいいに決まってます。
でも、「中途半端な高断熱住宅」は、全館暖房にしようとすると、すっごく光熱費がかかる、だから、ちゃんとした高断熱住宅にしましょ、ということです。
で、話が戻りますと、私の家は、その中途半端な高断熱住宅なので、使っていない和室のふすまがいつも閉まっており、気がついた時には、和室の珪藻土クロスに混じっている藁の切れ端が、みんなカビてしまったわけです。
というわけで、自分の家で色々実験。
・珪藻土クロスの上から、シーラー処理せずに直接塗って大丈夫か?
・藁の切れ端がカビてるけど、キッチンハイターを薄めた雑巾で軽く拭いて、アルコールを吹きかけただけで、上から珪藻土を施工しても問題ないか?
そしてもう一つ。
木部の取り合いをマスキング(養生)しないで、そのまま珪藻土を塗っても大丈夫か?
結果はこう。
木部に汚くはみ出してます。
はみ出しているというか、どうしてもコテについた珪藻土が擦れちゃう。
濡らした刷毛で、丁寧に汚れを拭き取ると、
こう。
これならマスキングしなくていいから楽だ!
と思ったけど、濡れてて見にくいだけで、乾くとまだまだキレイに拭えてない…。
だから、アップで写真撮れない…。
ただ、普通の左官材は、一回乾いちゃうと補修は効きません。
合成樹脂で固めるか、漆喰など完全に自然素材のものは石灰で固めるか、しているからです。
湯布珪藻土は、100%自然素材。
水でどろどろにして、その水が蒸発するだけ。
つまり泥団子と同じ。
だから、一週間後でも、一年後でも、霧吹きで水をかけて、はみ出した部分を拭き取ることが可能。
傷つけても補修が可能。
珪藻土クロスなんかよりも、遥かに調湿性も高いはず!
この辺がDIY向きという理由です。
そんな湯布珪藻土でお客様がDIYして完成した二軒のお宅。
年が明けたら完成見学会でございますよ!
お申込みは今年のうちに(笑)。
1/13・14【富士宮市】二階リビングの家 完成見学会 のご予約はこちら
1/20・21【富士市】ケヤキの梁の家 完成見学会 のご予約はこちら
1/28 恒例の勉強会も行います!
2017年12月18日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。