地震の凄まじい力
本日はちょっと真面目なお話。
昨日の夕方、「ドン!」と一瞬でしたけど、地震ですごい音しましたね。
恐ろしや…。
子供の頃から明日来てもおかしくない、と言われ続けて三十数年。
オオカミ少年みたいに思ってしまうことが一番怖いことかと。
地震は「何十年に一度の大雨」みたいな「確率年」ではなく、「数百年毎」の実に規則正しい、「周期的」に起きる現象です。
というわけで、先週の日曜日にやった構造見学会でのミニ勉強会のネタを少々。
基礎工事が進む順番に写真を撮っています。
周囲が掘り下げられていますが、中央に溝、そしてそこから左側へも溝。
鉄筋が組まれ、
コンクリートが打設されましたが、先程の溝は、見えなくなっています。
でも、そこには鉄筋コンクリートの丈夫な梁があったことがわかります。
地面の中にあるので「地中梁」と言います。
こういうのは構造計算しないと出てこないんですよね…。
木造住宅は構造計算の提出義務がないけど、やっぱりちゃんと構造計算をして安全性を確かめるべきではないでしょうか?
構造計算をしての耐震等級3、じゃないと意味が無いはずです。
外周部の一部を見ると、傘の柄のような金物がセットされています。
上の写真では三本見えますね。
スラブ(耐圧盤)を打ち終わった時点で、先程の傘の柄は、すでにコンクリートの中に埋まっています。
さらに立ち上がりが打設され、
土台が敷かれる。
上棟前。
※一分材料が足りなかったので、立ち上がりの断熱材不足。後から施工しました。
上棟後。
順番に見てくると、柱が引っこ抜け無いように、基礎の深いところからしっかり金物で繋がっているのがわかります。
上の写真では4本の柱が金物でつながっています。
この金物は、ホールダウン金物、と言いますが、どの柱にどれくらいの強度のホールダウン金物が必要なのか、これも当然構造計算で出てきます。
先の熊本地震の際に、倒壊した建物で、信じられない物が発見されました。
地震の力で引きちぎられたホールダウン金物です。
(写真は日経ホームビルダーより)
ホールダウン金物って、こんなにごっついんですよ。
これが引きちぎられるって…。
地震の力を舐めちゃいけませんね。
いくら提出義務がないからって、
「構造計算なんてそんなめんどくせーことしなくたって大丈夫だよ…」
って、何の根拠もなく言ってはいけません。
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2017年10月12日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。