品川本願寺
以前のエントリーで、曽祖父(ひいじいさん)鈴木多吉の娘婿の、彫刻家 伊藤高芳の仕事が、遠く離れた東京に…とご紹介させてただいた事がございます。
私が上記の諏訪神社を知ったのは、同神社の社史をまとめていた氏子さんからの連絡でした。
さらに調査が進められ、
「品川にも伊藤高芳の仕事がありましたよ」
と教えていただき、先日、出張の合間に見に行ってきました。
品川の本願寺、です。
本願寺というと京都がすぐに思い浮かびますが、浄土真宗のお寺で全国にあるようですね。
ということは、彫刻は、親鸞とそのお弟子さんなんでしょう。
親鸞と言えば、昔、古典の先生に、「えらい社長になれる本を教えて」と冗談で言ったら、「えらくなれるかどうかはお前の心がけ次第だが、この本を読め」と、倉田百三の「出家とその弟子」を勧められ、余計なこと言うんじゃなかった…と泣きながら読んだことを思い出します。
で、その彫刻の裏。
あった!
今回も、湯河原の住人、として、伊藤高芳と伊藤誓司の銘が彫ってありました。
伊藤高芳は彫刻家で、私の曾祖父さんの娘婿、なので、私の爺さんの義理の兄、となります。
誓司は高芳の長男で、社寺建築の会社をやっていました。
私の伊藤高芳の彫刻のイメージは「龍」なんですが、今回のような、人をモチーフにした作品もあったんだなぁ…。
木鼻(キバナ)は獏(バク)ですね。
ん?琵琶を弾いて足が鳥…?
調べると、迦陵〓伽(かりょうびんが)という仏教の生き物だそうで、とても美しく鳴き(歌い)、仏の声とも言われるのだとか。
以前の大森諏訪神社の竣工が昭和32年、今回の品川本願寺の竣工が昭和36年、その間にも、世田谷の駒繋神社の建設にも関わっていたらしい(未確認)。
昭和30年代というと「Always 3丁目の夕日」のころ。
私が生まれる10年とか前。
こんな遠くで縁ある人達が頑張っていたんだなぁ…と思うと、今回も、自分も頑張ろっ、と思うのでした。
今回も情報をご提供いただきました、大森諏訪神社の鳴沢様、誠にありがとうございました。
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About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。