珪藻土塗りDIY
か、体が痛ぇ…。
満身創痍の社長の鈴木です。
なんでこんなに体が痛いのか…?それは、先日の土日のお話。
ま、タイトルで分かるんですけど、富士市で工事中の新築注文住宅にて、お施主様のDIYによる珪藻土塗りでした。
マクスの珪藻土は、完全自然素材なので、施工中も嫌な臭いとかが一切なく、根性さえあれば左官職人ではなく自分でできます。
ただ、パテ処理と言って、ボードとボードの間やビスの穴などを埋める工程は、難しすぎるので職人がやっています。
最後の仕上げ、つまり、珪藻土を練る、珪藻土を塗る、珪藻土を練る、珪藻土を塗る、珪藻土を練る、珪藻土を塗る…
を、黙々と、こつこつと、自分で塗る=Do It Yourself、する、という方がいらっしゃいます。
本日はそんなお話。
珪藻土は、珪藻類という植物プランクトンの化石から作られます。
この珪藻類の殻は非常に多孔質なので、建材として使うと高い調湿作用を発揮します。
ただし、珪藻土そのものには固まる作用がないので、一般には「化学糊」「合成樹脂」が使われます。
そうなったら、自然素材と言えるの?
という素朴な疑問に対し、自然素材だけで固めることに成功した珪藻土、それがマクスの使っている、
湯布珪藻土(ゆふけいそうど)。
調湿性の高い稚内産珪藻土と色が白くて美しい大分産珪藻土が半々で入っている(珪藻土重量比80%)製品です。
その珪藻土のメーカー社長の井筒氏が、はるばる広島からやってきました。
今回井筒氏が来てくれたのは、珪藻土のデメリットである「さわると落ちる」という点を、水分量と練り方で劇的に改善したので、そのレクチャーを兼ねてです。
ですので、マクスの左官職人2組も真剣に話を聞いていますし、マクスのスタッフも、勉強のために参加。
私からは、
「本日は思い出づくりのつもりで軽い気持ちでやってはいけません」
「お施主様も、『仕事』だと思って『ど真剣』にやってください」
とお話してスタート。
社員大工も現場監督も女性スタッフも、全員真剣に塗り塗り…。笑い声、無し!
もちろん、井筒氏から丁寧な指導を受けて黙々と作業をすすめるご主人が一番真剣。
珪藻土って何?
珪藻土DIYって何?
と見学におこしいただいた家づくりを検討中の方々も、真剣に作業に加わっていただく。
ご来場の方、皆さん、
「よーっし、我が家でもやるっ!」
と、闘志を剥き出しにしてお帰りになられました(笑)。
そもそも、DIYのメリットって、左官職人がやる仕上げ行程の手間賃が減るので、コストを下げられるから…
はたしてそこなのか?
私は、そうではないと思っています。
確かに、数十万のコスト削減効果はあるのですが、正直に申し上げれば、その前後の準備に手間がかかり、会社としてはかえって大変。
これは、以前「施主支給のメリットとデメリットについて」ブログで書かせていただいたのと同じような感じ。
でも、あえてDIYに挑戦したい、というお客様には、出来るだけ応援したいと思っております。
それは、メリットとして、
1.自分で補修ができるようになる
2.素材のことを理解し、上手に住まうことができるようになる
3.職人の大変さが分かり、家への愛着も増す
結果、家が長持ちする、と思うのです。
と、そんな難しい話はさておき、ひたすら、塗る、塗る、塗る…。
この時期、寒いけど、湿度が低いので、翌日には乾いてきます。
モルタルやシックイなどの化学反応と違い、珪藻土に混ぜてある水は、泥と一緒で、ただ単に混じり合っているだけ。
ですから、ぐんぐん乾いてゆきます。
乾いて白くなると、素人っぽさの「コテむら」もほとんど気にならなくなります。
そして、作業をすすめる間に、どんどん上達してゆきます。
メーカーの井筒氏の教え方上手なのもありますね。
全国各地と飛び回って、お施主様のDIYのお手伝いをしているだけのことはあります。
長い手足を使って脚立無しで天井を塗る、井筒氏の秘技(笑)。
皆が頑張ってくれたおかげで、なんと、二日間で全部屋を塗り終わるという快挙!
「仕事ですよ! 遊びじゃないですよ!」
とお施主様を恫喝?してしまいましたが、まぁ、もちろん、いい思い出にもなるわけで…。
恒例のぉ…
家族の手形?! かわぇぇ?。
はぃ、そんなわけで、私もみっちり二日間、頑張ってしまいましたとさ。
お陰で体はガッタガタ…。
玄関入って一番最初に目につく壁、はぃ、私の施工でございます。
上手か下手か、完成見学会でお確かめ下さい(笑)。
マクスの完成見学会は、完全予約制。
事前のお申込みが必要です。ぜひ、下記ページより、ご予約下さいませ。
【富士市】新築注文住宅完成見学会のお知らせ
25(土)は夜の部もありますよ?
2017年03月07日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。