ドレーキップ窓
もう一回昨日の続きで、マクスのモデルハウス『冨嶽町家(ふがくまちや)』からでございます。
自然室温で暮らせることを目指す『びおハウス』です。
昨日の写真。
社員大工の菊池が樹脂サッシの周囲を木質繊維断熱材で断熱強化しておりましたが、
防水紙でくるんで(手前の窓です)、
その上からモルタルを塗る下地を作っています。
なかなか手がかかりますが、一手間掛けることで、窓まわりの断熱性が飛躍的に向上するはずです。
さて、このサッシ。
ドイツのユニルクスというトリプルガラスの樹脂サッシなのですが、ドレーキップという種類の窓です。
ドレーキップ窓は、『内開き・内倒し窓』とも言います。
この様に、通常は、換気用に、この様に内側に倒れる『内倒し窓』。
これが「キップ」の方。
ドイツ語の「傾ける」(キッペン:kippen)からきているのだそうです。
そして、内側に倒すだけではなく、ハンドルを逆に回すと、
内側に開く、『内開き窓』
これが「ドレー」の状態。
同じくドイツ語の「回す」(ドレーン:drehen)から来ているそうです。
で、ドレーンとキッペンが両方出来るから「ドレーキップ」という名前。
「内開き・内倒し窓」です。
日本では珍しい開き方ですが、ヨーロッパではこれがスタンダードだのだとか。
何でもかんでも外国の方がスゲー!というわけではありませんが、このドレーキップという開き方、気密性が非常に優れているのと、もう一つ大きな利点があります。
内側に開くので、室内の安全な場所で、外側のガラスがキレイに掃除出来ます。
日本の樹脂サッシでもドレーキップはありますので、付けることは可能ですが、カーテンが邪魔にならないようにとか、それなりに事前に考えるポイントもあります。
2016年04月22日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。