塗り壁を綺麗に保つ工夫
本日も、土曜日完成見学会の三島市の新築住宅に合わせ、同じ三島市の新築住宅の現場より現場風景をご紹介させていただきます。
現場は両方三島市ですが、見学会の方は木造三階建て、こちらは木造二階建ての薪ストーブのおうち。
ですがどちらも、「自然室温で暮らせる」事を目指す「びおハウス」です。
本日は外壁のお話。
現在は、ご覧の様に、黒い外観ですが、これは、モルタル下地を塗る前の、防水紙の色です。
その上にさらに、メタルラスという金網も張られています。
この黒い防水紙が貼られる前は、この様に木の外観でした。
これは、通称アラシと呼ぶ、モルタル下地の桟です。
アラシは、隙間をあけて打ちます。
その隙間から、縦に木下地が打ってあるの見えると思います。
この縦の桟木は、通気胴縁と言いまして、桟木の厚み分が通気層となります。
内壁と外壁の余分な湿気をここで逃がします。
特に部屋内部の湿気が壁内部で結露すると、カビ・ダニ・腐朽菌の温床になるので、住宅の耐久性を著しく低下させます。
部屋内部から、
・調湿性抜群の自然素材100%の珪藻土
↓
・透湿性のあるプラスターボード
↓
・調湿性の高い、北海道の木の繊維断熱材120ミリ
↓
・透湿性の高い耐力壁面材ダイライト
↓
・文字通り湿気を通す透湿防水シート
↓
で、上述の通気層、となっているので、壁内結露対策は万全です。
こちらは、アラシの前の、透湿防水シートを貼る前、ダイライトです。
サッシの下部には、緑色のシート。
これは、立体成型されたもので、サッシ本体からの万が一の漏水を外部に放出させるものです。
サッシ取付前を見れば一目瞭然。ですね。
サッシ本体に掛かった雨水も、サッシの下に取り付けた水切り部材で、外壁に伝わらずに排出する様に施工してあります。
これで、サッシの角から汚らしく雨ダレ跡が出るのを予防します。
こーんな工夫の数々で、建物の耐久性を担保し、塗り壁を綺麗に保ちます。
この様な部分は、全て完成見学会ではなく、構造見学会で分かる部分です。
だから…、あ、土曜日は完成見学会の方でした(笑)。
ご予約お待ちしております。
2014年01月16日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。