躯体の耐久性
出張中のお話しが続きましたので、現場風景をご紹介させていただきます。
富士宮市のリノベーション現場は、本格的に解体作業中。
一階内部ですが、床も壁も天井も解体してあります。
まだ外壁ついていますが、外壁も現在解体中です。
屋根も大部分を解体してしまいます。
基礎と骨組みの躯体だけ。
丸裸です。
なぜそこまで派手に解体するのかは追々ご説明して行きますが、ここまで解体するので、たとえどんなに腐りや白蟻被害があっても、全部、完璧に直しちゃえます。
「さてさて、どんだけ傷んでるかな?」
などと、不遜にも微妙に楽しみだったりして…。
ところが、幸か不幸か(失礼、もちろん”幸”です)、布基礎の状態も良く、木部構造躯体にも、腐りや白蟻被害はありませんでした。
基礎は、流石に大手住宅メーカーだけのことはありますね。
でも、木部の状況は少々意外。
前回、ルーフバルコニー下に雨漏りがあるのをアップしましたし、
上の写真では、屋根の野地板である合板に、やはり雨漏りのシミが見えます。
見えにくいのでアップすると、
こんな感じ。
じゃ、なぜ構造躯体は、築20年なのに、想像以上に無傷なのか…?
カラクリの一つに、構造材がすべて薬品で防虫・防腐処理されていた、と言う点が上げられると思います。
マクスでも、外部のデッキなどの木部には、この様な処理を施しています。
ただ、この薬剤は、人体に無害と言える様な物ではありません。
外部のデッキなどは、ベロベロなめるようなことをしない限り、薬品が揮発・蒸散してそれがこもる、ということはありませんが、構造材となると話は別。
このお宅、20年住んできて、とくに健康被害があったわけではありません。
でも、だからといって、誰でも安全です、とは言えないはずです。
やはり、室内空気環境に影響を及ぼす部分には、床下や壁内であっても、多少とも健康リスクのある物は使うべきではない、そう考えております。
そんなこんなもふくめて、工事中の現場を見学したい方はこちらです。
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2013年06月21日
Post by 鈴木 克彦
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。