目に見えない工事
本日も「びおハウスM」工事現場より、小ネタをご紹介。
写真だとちょっと分かりづらいのですが、軒天(のきてん:大工は”あげうら”と呼ぶことも多いです)という部分、つまり、軒先部分の屋根の下反対側部分、の塗装工事中です。
びおハウスMは、独特なフォルムを持ち、一目見てそれと分かるお洒落なデザインです。
それを決定付けていると言っても良いのが、この斜めの軒天です。
ただ、今日のネタはそこではなく、
こっち。
指さしているところ。
これ、お隣の車です。
吹き付け塗装ではなく、ハケやローラー塗りなので、距離的にも塗料が飛ぶ心配もまずないです、そもそも飛散防止ネットもありますし。
でも、もし、万が一、塗料が飛んだら、「いーよいーよ」と、すましてはもらえないもの。
隣家におことわりして車用の養生カバーを掛けさせていただいているところです。
こういう工事は、出来てしまうと何も見えません。
だから金額的にも、見積に出てきにくい。
しいて言えば、「養生費用」。
出来ちゃえば一緒だから、養生費用なんて安い方が良いし、無ければもっと良い。
でも、もし、元請け側が、協力業者の職人に、
「養生費、値引きな!」
となると、業者は養生を最小限にし、
そこで、、もし、不測のトラブルが起きたら、元請け側が、協力業者の職人に、
「だめじゃねーか、責任取ってもらうぞ、支払い無しな!」
って言ったらどうでしょう?
これは、協力業者などというものではなく、タダの下請け虐め。
立場を変えて、もし、一般の方が、複数社の見積もりを取って比べ、
「余所より高いけど、おたくの方に頼むから、この金額まで負けて」
と言って工事を発注し、不測のトラブルが起きたら…。
とある、ローコストメーカーさん、住宅の本工事契約後、
「現場での養生フェンスと仮設トイレはオプションですがどうしますか?」
と聞くそうです。
う?ん、目に見えない工事ですが、
「そのオプションは要らないです」
って言ったら、どうするんだろうか…(笑)。
2012年10月18日
Post by 鈴木 克彦
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。