大沢温泉 依田之庄
本日より季節は移り、二十四節気の【啓蟄:けいちつ】です。
生き物達が、目覚めて土から出てくる季節という意味です。
こんにちは。総務のゆきです。
最近西伊豆松崎町の温泉に行って来ました。
「大沢温泉 依田之庄」です。
静岡県の文化財に指定された名家、旧依田邸に豪華な温泉施設があります。
こんなに天井が高い内風呂も珍しいです!
温泉内は写真撮れないので、公式HPをご覧ください。
温泉を満喫した後、廊下をまっすぐ行った先が気になり、近づいてみると、
「この先見学無料」との張り紙が。
きっとこの先も温泉と同じくらい豪華だろうと思い、見学してみることに。
かなり広い敷地で、ナマコ壁の建物も含めた旧依田宅を自由に見学できます。
美しい中庭を眺める設計、素晴らしいです。
わりと最近までホテルとして利用していたそうで、宿泊施設の名残が残っていました。
ナマコ壁をしっかり残した内風呂。
元々味噌蔵だった場所を、バーに改装した蔵。お洒落!
離れの建物は温泉あがりの休憩所として自由にくつろいでいいそうです。
やっぱり畳と縁側は落ち着きますね~。
見学の順路を間違えてしまったカンジがしますが、一番大きい主屋には事務の方がいらっしゃって案内パンフレットも頂けます。
1尺8寸(約55cm)の巨大なケヤキの大黒柱が立派です。
床石は伊豆石です。
あちこちで目にする家紋は橘の花だそうです。
主屋には依田家の資料が展示されていました。
依田家は戦国時代、武田信玄の家来がこの地に移り住んだところからはじまり、以降400年間この地の名主として地域を支えてきたそうです。
北海道開拓の先駆者依田勉三さんも、この依田家の出身です。
明治時代、ものすごく苦労して十勝を開拓し、現在は北海道開拓神社に祀られています。
有名な北海道土産、六花亭「マルセイバターサンド」は、勉三さんの興した晩成社(依田牧場)が北海道で初めて商品化したバター(当時の表記はマルセイバタ)の、発売当時のマルセイバタのラベルを復刻・再デザインしたものということです。
レトロでインパクトのあるデザインですよね!
重機もトラクターもない明治時代、温かい静岡から極寒の北海道の地に移り住んで荒野を開拓したなんて苦労の連続だったでしょうが、今も語り継がれ、残っているものがあるなんて素晴らしいです。
文:佐藤 祐希
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住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
工務店のマクスから、家づくりの情報とは違った切り口で、「住まいと暮らしの視点」からローカルで旬な話題を発信してゆこうと思っておりますワン。
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