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ビオブログ

スーパーママチャリGP参戦記

本日より季節は、小寒の次候【水泉動:しみずあたたかをふくむ】。

まだまだ本格的な寒さは続きますが、地中の氷が溶け始めて動き始める頃、という意味なんだそうです。

そんな寒いこの時期、静岡県東部では、全国的に有名な、熱ーぃイベントが開催されます。
そう、富士スピードウェイで開催される、スーパーママチャリグランプリ!

オーナーさんたちと一緒に参戦してきましたので、ドキュメンタリータッチに、詳しく参戦記を記しておこうと思います。
今後参加を検討している方々の参考になれば幸いです。

はじめありは、オーナーのN村さんが「出ましょう」と言ったことから始まりました。
ニュースレターで「一緒に走りませんか?」とアナウンスしたところ、あらたに5名のオーナーさんが参加を表明、社員大工の丸山と、富山から修行中の御曹司沢本勇太を加え、9人のメンバーが結成され、グループラインを開始しました。

参加には、全員の署名捺印が必要です。
封筒で伝言ゲームです。

前年も出ているN村隊員は、場所取りの激しさを知っているので、「激戦ですよ」と連絡をくれます。
「今からとっといてください」
とふざけたつもりが、後に…
それはまだ先のお話。

私の方は、せっせとマシンの製作に入ります。
せっかく皆で走るんだから、楽しく走りたいじゃぁないですか。

断熱材のスタイロフォームを使って形を作ってゆきます。

色を塗ると、だんだん感じ出てきます。

そう、ONE PIECEのメリー号です!

マシンが出来たら、もう当日(1/7の日曜日)が近づいてきました。

「前日の土曜から行って並ぶ?」
とか、何となく話していたのですが、N隊員が暴挙に出ます。

 

なんと、前々日の金曜日の夜から並ぶ、と言い出したのです。


しかも、車中泊でノートパソコンで仕事をしながら…!
Oh my Goooood!

土曜の早朝、N村隊員から、まだ生きている証のLINEが。

土曜の朝は、丸山・沢本両隊員のマクス組も、メリーとテントを積んで早朝から出発。

現地で落ち合います。
参加チーム1,000を超えるこの大会。
参加者の意気込みは怖いものがあります。

ゲートが開くのが土曜の15時なのに、土曜の早朝にはもう数百台の列。
しかも、車はより近いところを、そして車から降りた同乗者は走って自分たちの応援陣地を確保するため、別々にスタンバイをして15時開門を待ちます。

ついに、15時ゲートオープン!
N隊員と沢本隊員、ダッシュです。

一方、私とK上隊員、そして一旦現場で仕事をした丸山隊員は、15:30頃富士スピードウェイに到着。

既に大渋滞。
車を停めるまで2時間かかりました(汗)。

そこから、荷物の搬入。
そして、大事なのはメリーの車両検査。

はたして、無事検査を通るのか…?
一番の心配事でした。

検査員さん、
「ホントはスタイロフォームとか使ってほしくないんだよねぇ…。ぼろぼろ削れるし…。」
『だってそんなことルールブックに書いてないんだもぉーん』と内心思いつつ、何とか笑ってやり過ごす隊員たち。

細い指摘は受けたものの、何とか検査をパスして、車両保管場所へ。
1000台のママチャリ。
壮観です。
うーん、みんなうちみたいにデコってないなぁ…(汗)。

そして、テントを設営。
お待ちかねの宴会スタート。
遅れてN口隊員とH川隊員も合流。

私がキムチ鍋を作らせていただきました。

いやぁ~、楽しい楽しい。

お酒、進む進む。

ストーブも持ち込んでいるので、全然寒くありません。
皆の談笑は深夜まで続きます。

この夜、とんでもないことが起きようとは、だれも知らないままに…。

 

深夜、2つのテントに分かれて就寝。
工事用の発電機もあるので、電気ホットカーペットまで敷いて、快適そのもの。

ただ、7人が寝るにはちょっと狭く、私だけは車に戻って寝ることに。

う…マイナス3度は、酔っ払ってても、ちと寒いな…。
と思いつつ就寝。

早朝からレースがあるので、まだ暗いうちからテントに戻ると、
あれ?
テントが無い?

なんと、夜間の突風で、テントが飛ばされたとのこと。
みんなは寝ていて、あっ!と思った時には夜空が見えたのだとか。

まわりのテントも飛ばされているところ多数。
地獄絵図のような中、テント無しで極寒の小山町で眠る隊員たち…。

ほとんど寝てない、そして若干二日酔い…。
でも、レースは始まる。

トップは最年長の私。

が、ここでトラブル発生。

コースで並ばされ、そのままスタートまで、実に30分。
寒いったらありゃぁしない。
お腹が冷える…。
う…、ト、トイレに行かせてくれぃ…。
おなか、痛ぃよぉ…。

しかし、コース上にトイレなど無い。
しかたなく耐える。

そして、いよいよ7時間耐久レースがスタート!

快晴の富士山。
広々とした富士スピードウェイのコース。

気分は最高!
お腹さえ痛くなければね。

何とか死ぬ思いで一周を走り抜け、ピットイン。
即トイレに向かうが…
げっ!
大渋滞…。

この大会で大変な問題は3つあろうかと。

1.トイレ問題、2.場所取り問題、3.荷運び問題

最大の問題は、やはりトイレ問題。

なにしろ、主催者発表で2万数千人来ているのに、トイレが2ヶ所、しかも、大きい方は2つずつしかない。
数ヶ所シャワーブースがあり、そこにも1つずつあるのけど、そもそも、ここ使っていいのかな…?
大き目のトイレは観覧席側にあり、歩くと数十分かかる遠い場所。

何度、
「あ、もうダメだ…」
と諦めかけたことでしょう。
死ぬかと思いました。

そんな気持ちとも戦いながらの、富士スピードウェイ周回の動画です。
メリー号のカメラ目線です。
ただ走っているだけの映像で、真剣に見ると、画面が揺れるので、気持ち悪くなるのでご注意下さい。
でも、コースの様子や富士山の景観は楽しめるかと…。

みんな、真剣に走っていますね。

引き続き、レースの様子を。
こちらはピットインの様子。
やっぱりメリーは目立つ。

足に巻きつけた計測チップを交換して、メンバー交代です。

走っていない隊員たちは、前夜の惨事でもうクタクタ。爆睡中です。

大会には、私たちのようにデコってる方々もいらっしゃいました。

この赤いくまさん、空気抵抗半端ないはず…(笑)。
我がメリー号でさえ、あれだけあおられたのに。

BBQに徹するチームや、仮装するチームも。
なんとも楽しい大会です。

ただ、残念なのはやはり二万人以上集まるとどうしてもルールを守れない方々が…。

先ほどの場所取り問題。
ルールブックにはピロティーのピットは控えスペースなので、場所取りしちゃダメよ、となっているけれど、バッチリ場所取りして、こたつにストーブにホットプレート…。

もし天気が悪かったら、戦争になっていたのでは?
うちのチームも、N村隊員が早かったので、ピットを確保できたのですが、そこは大人ですから、ルール厳守。

ちなみに、もう一つの問題は荷物運び。
台車で30分程かけて、ガラガラと駐車場から大量の荷物を運ぶわけです。
だから、なるべく近くなるように、前日から駐車所の場所取り戦争が起こるわけですが、BBQスペースと駐車所を結ぶ、歩行者用のトンネルがあり、ここはかなりの近道で、エスカレーターまでついている。

が、このエスカレーターを、なんと台車やママチャリを乗せて運ぶ人続出。
あれ、事故が起きたらどうするんだろう…と。
実際、私たちの目の前でエスカレーターが緊急停止。
怪我人が出なかったのが不思議なくらいの光景でした。

大人ですからね。大人は大人の楽しみ方をしましょう!

というわけで、そんな大人たち。
真剣に、遊びました(笑)。
ここは唯一、走者以外が応援できるヘアピンカーブ。

メリーが7時間の耐久レースに耐えられるんだろうか?
皆、「俺の番で壊れないように…」それだけを考えた走っていたのだとか(笑)。

そんな心配をよそに、最後のピットイン。
製作者がチェッカーフラッグを切ってくれ!というメンバーの思いを受け、ヘロヘロながら(だって三週目ですから)、最後の周回へ。

チェッカーフラッグの前にゴールすると、もう一週は知らなければいけないので、最後のホームストレートの前で時間調整のLINE。

そして、夕日を受けるメリー。

メリー、ほんと、お前よく頑張ったよ!

チェッカーフラッグを受けると、「メリー!」「メリー!」と、他のチームから応援の声。
ちょっとウルッときました(笑)。

最後、万歳三唱!

真剣に遊ぶと、実に、面白く、達成感にあふれるものですね。

一緒に冒険してくれたチームのみんな、ありがとう!!!

文:鈴木

 

 

2018年01月10日

Post by 株式会社 macs

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びお 株式会社マクス 取締犬

住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
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