イナダを食べよう
本日より、季節は小雪。
雪が降り始める頃、の意味です。
流石に温暖な富士市では雪なんて降りませんが、よくしたもんで、寒さは厳しくなったし、富士山はすっかり白いですね。
小雪の初項は「虹蔵不見:にじかくれてみえず」。
日差しが弱まり曇りがちで、虹を見ることが少なくなるころ、の意味だそうですが、本当にありがたいことに、太平洋側の冬は、いっつもカキーン!と青空。
家の中はポカポカです。
そう、家の中は…。
外は寒い。
まして、薄暗い海の上など…。
寒いのに、
暗いのに、
眠いのに、
来ちゃった…。
だって…。
釣れるんだモーン!
というわけで、今回のネタは「イナダ」でございます。
スーパーの鮮魚売り場でも見かけますが、イナダはブリの子どもです。
ブリが出世魚なのは、たぶん多くの方がご存知だと思いますが、地方によって名前の変化が激しく、覚えきれないくらい名前のバリエーションがあります。
それだけ日本人に馴染みの深い魚だとも言えるでしょう。
関東では一般的に、
ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
と名前を変えます。
ところが関西では一般的に、
イナダやワラサを、ハマチ、と言います。
関東でハマチと言うと、養殖のブリを言います。
なので静岡県民の皆さんは、ブリもハマチも同じ魚、天然物がブリで養殖物がハマチ、と考えて大丈夫です。
(最近では大きく養殖したハマチを、養殖ブリと呼ぶこともあるらしく、紛らわしい…。)
魚屋さんで、切り身でなく姿のままで見かけるのは、
・イナダ
・ハマチ
・カンパチ
の三種類。
天然か養殖かの違いこそあれ、イナダとハマチは同じ魚。
でも、カンパチはそっくりだけど、全く別の魚です。
正面から見ると漢字の八模様が見えるのですが、分類はしなくていいので値札を見て買いましょう(笑)。
カンパチがぐっと高いです。
脂の質がそれぞれ違い、好みはあると思いますので、食べ比べも面白いかと。
いずれにしても、「寒ブリ」って言葉があるくらい、この時期、脂が乗って美味しい魚なので、さっそくお料理です。
さばく前。
下に見える赤いのは…?
はぃ、一緒に行った友人が釣り上げました。
「アカヤガラ」
と言います。
こいつは、スーパーには出回りません。
網で取れても料亭行き。
それくらい、超高級魚。
めちゃめちゃ変な顔だけど…。1/3が顔ーっ。
釣り上げると、粘膜地獄。ぬったぬったになりますが、不思議な事に、死んだ後に水洗いすると一瞬でヌタヌタが落ちます。
高級魚ですが、友人は小学校時代からの釣り仲間。
優しいので半分くれました(笑)。
で、さっそくさばきます。
前回の「包丁を研ごう」で書きましたが、矢印のところ、凹んでますね。
これが正解です。
ちなみに、上の写真で小さく指差しているのは、刃物の町関市で買ったウロコ取り。
めっちゃよく取れます。
3枚におろして、中骨の部分を取り、
盛り付け。
盛り付けの汚さはスルーして下さい。
(真ん中の白いのがアカヤガラ。超絶美味!)
さばく→盛る→包丁研ぐ→家族で食べる
これがいいんです。この手間ひまが。
今回は、刺し身で食べたり、しゃぶしゃぶにしたり。
しゃぶしゃぶは、是非試していただきたいです。
すっごく美味しいです。
私も料理人みたいに上手くさばけるわけではありませんが、何度かやるとすぐになれます。
自分でさばいた魚は美味しいし、子どもたちの尊敬の目が眩しいです(笑)。
最初は身が骨や皮にたくさん残っちゃいますが、それは焼いて食べればOK。
ぜひ、チャレンジを!
文:鈴木
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住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
工務店のマクスから、家づくりの情報とは違った切り口で、「住まいと暮らしの視点」からローカルで旬な話題を発信してゆこうと思っておりますワン。
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