珪藻土仕上げ
本日も引き続き、自然室温で暮らせる事を目指す『びおハウス』のWS仕様のお宅から現場風景をご紹介します。
昨日の続きです。
こちらのお宅の仕上げは『珪藻土』。
でも、世に珪藻土と呼ばれる商品は数多あれど、この珪藻土はちょっと、いや、かなーり、違います。
「本物」のみが持つ”違い”があります。
上の写真からも、実はその”違い”は、はっきり見て取れます。
天井面・右側の窓のある面・左側の掃き出しのある面、
この三面、全て色が違うと思いませんか?
でも、実は、同じ珪藻土なんです。
コーナーをビシッっと綺麗に納めるため、塗る順番を変えています。
最初に天井を仕上げ、
それが固まったら、右側の窓のある面を仕上げ、
それが固まったら、左側の掃き出しのある面を仕上げています。
すると、上は完全に乾いて固まっており、
右側の窓のある面は乾きかけ、
左側の掃き出しのある面は塗って間もないので、その色の違いです。
というのも、この珪藻土は、セメントの袋のようなものに珪藻土が、
カラカラに乾いた土として入っているだけなので、上のように、現場で左官屋が水と混ぜて、
ちょうど良い堅さに練り上げてから使うので、
その水の乾き加減で、壁の色が違うというわけです。
そして、この珪藻土の性能を証明する事にもなるのですが、入れる水の量が半端ではない。
職人が、
「こんなに水入れるだねぇ」
と驚くくらい。
その水が乾いて仕上がるわけですが、この珪藻土は、合成樹脂などを含まないため、
いわば本物の、ただの土壁。
何年経とうが、水をビチャビチャかけてれば、また元のドロドロ状態に戻ります。
それだけ、もの凄い調湿性がある、という事に繋がります。
その辺は、以前もご紹介しておりますので、下記でご覧下さい。
(過去ブログ:湯布珪藻土)
もちろん、その性能を担保するのは、しっかりした下地でありまして、
下地を丁寧に施工し、最初の写真でご説明したように、手間を惜しまず丁寧に仕上げると、
こういうところも、ビィシィッ!っと仕上がります。
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2013年03月14日
Post by 鈴木 克彦
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。