煙道火災の危険
寒い日が続きますね。
寒いので暖かいお話しを。
会社の薪ストーブ前は、会長の飼い犬「マク」の特等席です。
薪ストーブは、とっても暖かいのですが…
やっぱり薪の入手が大変。
だからマクスでは、薪ストーブユーザーOBさんのために、無料薪置き場(上の写真)をご用意しております。
(切ったり割ったりはお手伝いしていただくこともありますけど)
これでもう薪ストーブに大変な事は無い!?
いやおや、もう一つ大事なのはメンテナンス。
そう、煙突掃除です。
これを怠ってはいけません。
ですが、薪ストーブ屋さんに頼むと、何万も取られます。
かといって、自分でやるには屋根の上に登らなくてはならず、危険です。
ですので、私が設計させていただいたお宅では、設計者責任?で、毎年私が煙突掃除にお邪魔しています。
「毎年私が行きます」と契約しているわけではありませんが、おじいちゃんになって屋根に登るのが怖くなるまでは…と思っています。
でも、正直、忙しい時は時間的になかなかキツイものがありまして、
今シーズンは、肝心の自宅で、昨シーズン使いまくったままの状態から煙突掃除をせずに、薪ストーブを使いまくっていました。
すると、
何と言うことでしょう!
着火がスムーズにいかなくなってしまったのです。
「こりゃ煙突だなぁ…」
と、分かってはいたのですが、時間が取れない。
でも、着火しにくいのは急激にひどくなり、娘にも「とーちゃん、煙っ!」と怒られる様になり、渋々煙突解体…。
うそーん!
強烈に詰まってるーーーっっっ!
これが怖いんですね。煙突掃除しないと。
血管が詰まるのと同じで、つまり始めるとイッキなんです。
燃えにくいのでさらに詰まる、の悪循環です。
ただ燃えにくいだけなら良いのですが、怖いのは、この詰まったススに火が付くと、「煙道火災」と言う現象が起きます。
煙突の中でこの固まったススが勢いよく燃えちゃうわけです。
当然煙突は通常想定されるより遙かに高い温度になります。
ススが燃え切ればそれでお終いですが、その間に煙突の周囲が着火温度になると、最悪は家が火事になります。
このリスクを知らずに、建て主は薪ストーブを付けようとしてはいけませんし、
このリスクを伝えずに、工事店は薪ストーブを安易に請け負ってもいけません。
だから、私は煙突掃除に行きます!
と、カッコつけても、自宅がこれじゃぁねぇ…というお話しでした。
※適切な掃除と正しい使用のもとでは、この様な状態になることはありません。
また、いきなり煙道火災が起きるわけではなく、着火時に煙が逆流するなどの兆候があります。
適切に使えば、薪ストーブはカーボンニュートラルのエコで楽しい素敵なアイテムです。
2014年01月23日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。