グラスウールは袋入りじゃない方がいい
Vol. 3,977
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます(長いですけど)。
先日の「そんなバナナ」
は桐の箱入りでしたが
通常、断熱材のグラスウールは
袋入りです。
こんな感じでビニール袋に
入っていて袋には「耳」
と呼ばれるベロが付いている。
このベロを広げて
柱や間柱に建築用の
ホッチキスで留めます。
これを「ダメ」
と言うのではありません。
でも、袋入りじゃない方が
より「良い」というお話です。
富士市の築49年の
中古住宅フルリノベーション
Heat20-G3 温熱等級7の
住宅用本格サウナ展示場
兼モデルハウスです。
(説明長い…)
グラスウールの外張り断熱を
ご紹介しましたが
本日は室内の充填断熱。
ビニール袋に入っいない
裸の高性能グラスウールを
充填しています。
当然、裸のままではダメ。
グラスウールは調湿性能が
ほぼないので
このあと気密フィルムを
室内側にしっかり施工します。
でもその前に
コンセントやスイッチ周りは
このような専用の
気密ボックスに入れて
気密シートと連続させます。
ここに気密シートを貼り付けます。
何もないところだと
袋入りのグラスウールでも
問題ないのですが
このように換気扇のダクトや
給水・排水管、エアコンの
冷媒管やドレン管
などなどが
壁を貫通していますので
そういう部分を
袋入りのグラスウールで
「隙間なく」
施工するのは至難の業なのです。
さらに室内の角(入隅:いりずみ)
などは下地の石膏ボードの
受け桟もありますし。
こんなふうに
あちこちをカットしてから
グラスウール充填。
こちらの築49年の中古住宅は
「スケルトンリフォーム」
と言って
「土台」「柱」「梁」の
【骨】だけ
にしてしまったので
「筋かい」は残っていません。
壁はいつものモイス…
と言いたいところですが
工場が止まったとかで全国的に
在庫が無い。
そこでダイライトで
耐力壁を作りました。
筋交いがないので
この様なダクトなどがあっても
なんとかなるのですが
もし、筋交いがあったら…
もちろん新築もですが
以前こちらのブログで
【リノベーションで
セルロースファインバー】
ご紹介しておりますが
筋交いがあると
もう袋入りのグラスウールは
正しく施工するのなんて
ほぼ不可能なんです。
一度裸のグラスウールを使ったら
袋入りには戻れません(笑)。
少し高いし
工事は少し面倒。
でも、暖かい家
作りたいじゃないですか。
そうすると、やっぱり
グラスウールは
裸の方がいいですよ。
人間は…
酒のんで裸になるのは
厳禁ですけどね。
五十路ですからもうしません!「もう」て…(汗)
2022年06月06日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。