高知県産の石灰岩から作られたシックイで塗る
Vol. 3,918
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます(長いですけど)。
昨日に引き続き
本日も富士宮市の布屋呉服店さんの
建替え工事現場より。
左官職人が外壁の漆喰を塗っています。
漆喰は高知県のシックイ。
そもそもシックイとは…?
はぃ、炭酸カルシウムです。
と書くと、分かりにくい。
炭酸カルシウムは、貝殻です。
と言うと、分かりやすいですね。
もともとは石灰岩から作られます。
石灰岩は日本で唯一と言っていいくらい
自給率100%で採れる豊富な鉱石。
この石灰岩を焼くと
炭酸カルシウムが酸化カルシウムになります。
これに水をかけると
ものすごい勢いでボロボロになり
高熱を出します。
どっかで見たことありますよね?
そう、お弁当などを温める
あの発熱する原理がこれです。
酸化カルシウムは水と合わさって
水酸化カルシウムになります。
これが、施工するときのシックイの正体です。
シックイは施工されると
空気中の二酸化炭素を吸いながら
炭酸カルシウムに戻ってゆきます。
最終的には
4,5年かけて完全に炭酸カルシウム
になるので、それ以降が一番固くなります。
登呂遺跡からも貝塚で貝殻が出てきます。
海岸の貝殻も
ギラギラの太陽のもとでも劣化しません。
炭酸カルシウムであるシックイは
耐候性が非常に強く劣化しないんです。
だから、古今東西のお城で
昔から使われてきたんですね。
下地さえしっかり作っておけば
ほぼメンテナンスフリーで
住宅の寿命くらいは全然持ちます。
だって
外壁が一枚の大きな貝殻になる
のと同じですから。
塗り塗りぃぃぃーーーっと
実に気持ちよさそうです。
手を出したい衝動をじっとこらえます。
シックイがどんな感じになるのか?
こちらのお宅でも、半分はシックイですから
ぜひ完成見学会でご覧ください。
2022年04月08日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。