【開放感】と【断熱性・耐震性】はどっちとる?
Vol. 3,868
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
本日は富士宮市の新築注文住宅の現場から。
「性能」と「快適」について考えてみましょう。
上の写真、右側は玄関です。
玄関の前はポーチですが
ポーチの上、指差す部分には
奥行き2mの屋根がかかっています。
このポーチ、あってもなくても
述べ床面積は変わりません。
断熱性も耐震性も、数字上は変わりません。
ですが、雨の日、濡れずに入れる
これはとっても快適!というか
雨の日に鍵を開けているだけで
ずぶ濡れとか、悲惨です…。
つまり、ポーチがあってもなくても
「性能値」は、変わらないけど
「快適性」は、ぜんぜん違うわけですね。
もう一回最初の写真。
今度は奥の指差す部分。
前回ご紹介した
大きな特注の引き込み樹脂サッシ。
室内側から見ると…
こんな感じになっています。
どこが特注…?
はぃ、社員大工の彰太に開けてもらうと
すぐ、わかります。
開けますよー。
はいこっちも。
そう、どちらも戸箱の中に引き込まれて
フルオープンになります。
足場があるからいまいちピンときませんので
ここからは想像力を働かせてくださいね。
このフルオープンの窓の向こうには
ウッドデッキがあり
その向こうは高台になっているので
景色がいいわけです。
夏は、ビールがキンキンに冷えていて
冬は外用の薪ストーブがあるので
それにあたりながら
ホットウイスキー!
ってどっちもお酒は余計でした。
でも、素敵だと思いませんか?
ここで、「性能」と「快適」のお話。
このフルオープンの上は
吹き抜けなっています。
すごく開放的で気持ちがいい。
「快適」な空間。
でも、もし!
この窓も吹き抜けもなかったら…
つまり壁と床だったら、
そっちのほうが耐震性は高いです。
数字上の断熱性も同じく。
窓よりも、断熱材が入った壁のほうが
ずっと断熱性はいいので、
窓なんか無いほうが
まぁ、無いのはなんですから小さな窓の方が
数字上の断熱性は上がる。
つまり、「性能値」は上。
ですが、どっちが「快適」でしょうか?
じゃぁ、「快適」をとれば
耐震も断熱も二の次でいいのでしょうか?
いえ、どちらも違いますよね。
断熱も耐震も快適も
みんな大事。
だから、
「快適性を犠牲にしない開放的な間取り」
にするために
【構造計算で安全性を確かめて
耐震等級3にする】
のであり、
「快適性を犠牲にしない
明るく風通しのいい間取り」
にするために
【温熱計算で
HEAT-20 G2レベルは狙ってく】
わけですね。
どっちも大事!
ビールもウイスキーも!
(こらっ!)
2022年02月17日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。