太陽の動きをシミュレーションして土地選び
昨日に引き続き、ちょっと高尚に、太陽の動きを正確にシミュレーションして設計に活かそう!
というお話。
本日は、設計の一歩手前の、土地選びの段階から、太陽を考えましょ、ということです。
まずはこちら↑。
不動産屋さんからもらう、いわゆる分譲図。
これを見ると、どこがどれくらいの大きさと形で、車をどう駐めようかな…とかは分かります。
けれど、一生住む家を、この図面だけで決めて良いのでしょうか?
「早くしないと人気の土地だから売れちゃいますよ!」
とか言われれば、そりゃ焦りますけど…。
そこで、
東西南北を正確にとり、グーグルマップにはめ込んで見る。
これだけでも、どっちの方角が開けているとか、よりリアルに土地の位置関係がつかめるようになりましたね。
ま、これくらいなら、器用な方なら一般の人でも出来ます。
でもさらに…
はぃ、こんな感じで、不動産業者に土地開発の詳細データを貰い、土地の高低差を3Dで立体化してみる。
こうすると、真ん中の島状の12区画の位置関係がより鮮明になります。
北側の6区画は、南側の6区画より、擁壁で1.6mも高いので、上段と呼べますね。
上段下段とも、画面右(東)ほど、少しづつ、階段状に上がっており、前面道路も緩やかな坂になっています。
ここまで来ると、かなり各区画のイメージは湧きます。
けれど、上段の6区画、1.6m高いからと言って、はたして陽当たりはどうなんでしょう???
そこで、
建物を仮配置して考察。
駐車場の位置は道路との関係で必然的に決まりますから、それによって建物の配置も大体決まってきます。
上の画像は、「本日」の昼過ぎをシミュレーションしていますが、一年で一番、日が短い冬至の今時期、上段のお庭は、下段の住宅の影で真っ暗ですね。
さらに、最近では、片流れ屋根にして少しでも多くソーラーパネルを載せようという設計も多いので、片流れ屋根の場合を見てみると…
庭だけでなく、1階まで日陰になっちゃいました。
これはやだなぁ…。
というわけで、私は下段を強く推奨しました。
なので、下段の3区画が書き込まれていなかった、というわけです。
そこに…
こんな感じで建物を置いてみました。
一年中日あたりも十分です。
ここまで太陽の動きをシミュレーションしてみると、土地選びもぐっと安心になりますね。
失敗しない土地選びです。
さらに、この3Dでモデリングした分譲地の中を、VR(バーチャルリアリティ)で歩ける!
建物の中にももちろん入れますよ!
となったらどうですか!?
すごいでしょ(笑)。
この様に、
「土地選びの段階から、工務店と一緒に探す」
という方が、安心して土地選びが出来ると思います。
で、おかげさまで、この分譲地に、来年は2棟が並んで建つことになりそうです。
来年もいい仕事できそうだなぁ~!!!
感謝感謝&とっても楽しみ!
来年もバリバリ頑張るぞぉー!
年明けの頑張りはこのイベントから。
2019年12月25日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。