突然の訃報
昨日、会社で仕事をしていると、現場監督より電話が。
「望月さんが現場で倒れて意識がなく…」
弊社リフォーム現場で仕事をしていた板金職人の望月さん。
一緒に仕事をしていた大工が、お昼だよ、と呼びに行くと、既に亡くなっていたとのこと。
ほんの40分ほど前には、普通に納まりなどを話し合っていたそうなのですが…。
原因はまだ分かりませんが、腰につけていた道具袋を外してあったとのことで、具合が悪くなって休んだまま、逝ってしまったようです。
なんとも職人らしいというか…。
性格がよくて、職人ともお客さんとも、すぐに仲良くなるムードメーカー。
手がかじかむような寒い日も、屋根の上に乗ると足の裏を火傷するくらい暑い日も、泣き言一つ、文句一つ言わずに黙々と仕事をし、
雨が降っていようが、夜だろうが、休日だろうが、雨漏りで困っている人がいると聞けば、すぐに現場を見に行ってくれましたし、大変な仕事でも、嫌な顔ひとつせずに引き受けてくれた職人。
私が一現場監督として、右も左も分からない頃から、板金の細かい納まりを相談してきた職人。
そんな職人が、また一人、逝ってしまた…。
なんとも、寂しい。
危ないからヘルメットをかぶれ!
そのへんでタバコを吸うな!
やり始めた仕事を途中にして他の現場に行くな!
数えくれないくらい文句も言ったけど、数え切れないくらい、助けてもらった。
仕事ではあんなに愛想が良いのに、仕事を手伝っていた息子とは反目。
そんなところも昔ながらの職人と言えばそれまでですが、
こうして思い出すと、僕も、最後に話したこと、たいした話していなかったなぁ…と後悔。
本当に寂しい。
安らかに眠って下さい。
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。