一緒に家づくり
本日も、昨日に引き続き、沼津市の新築注文住宅からです。
自然室温で暮らせることを目指す「びおハウス」です。
一階のリビングは、内装工事から最終の設備機器の取付へと進んでおります。
さて、こちらのリビングですが…
昨日の写真でもおわかりの通り、こちらのお宅は住宅街ですので、両隣(東西)の家が近く、日照やプライバシーを考えると、道路側(南)とその反対(北)の2方向にしか、窓らしい窓を設けることが出来ません。
まちなかに家を建てる、ということは、どうしてもこういった問題が出てきます。
無理して窓を隣家に面して作っても、窓は、熱の逃げ道。
マクスで標準にしている、トリプルガラスの樹脂サッシのような高性能サッシでも、熱は窓から大きく逃げます。
例えば、マクスで使っている、リクシルのエルスターXという樹脂サッシ、実験で見ると、
「お、すげー!」
となるわけですが、HPを見ると、熱貫流率=0.79W/m2・Kとあります。
数字が小さいほど熱が逃げない、と思って下さい。
今時ローコスト住宅でも無いかもしれない、グラスウールが5cmくらいしか入っていない低断熱の「壁」の、実質熱貫流率(外側構造用合板・内側石膏ボードとする)が、約0.7W/m2・Kです。
つまり、市販の汎用レベルで一番高性能なサッシでも、現段階で法律スレスレの断熱などなんも考えてない家の壁より、断熱性能、低いんです。
だから、「高断熱!」と数字だけを売りにしている住宅は窓が小さいわけですね。
ちょっと話が逸れました。
話を戻しますが、たいして明るくなく風も抜けない窓をつけるより…、
と両サイド(東西)の窓は最小限におさえたこちらのお宅、二階のトイレと階段前のちょっとしたホール。
右側の窓が北の窓。
北の窓も、隣家に家がないと、かなり明るいのがわかりますね。
工事中、
「この明かりを一階リビングに取り入れるため、階段を工夫できないか?」
とお施主様と知恵を絞った城内現場監督。
上の写真、階段の下の方に、小さな開口部が。
これだけでも、階段室がけっこう明るく!
お客様の悩みとひらめきを、現場監督がいい感じに形にしてくれました。
工事前に詳細が全て決まっているのも安心といえますが、作りながら考えて変更してゆく、のもありじゃないかと思っています。
一緒に家づくりするって、そういうことかと。
2017年01月24日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。