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社長ブログ

この地で育てられた四代目です

ワンピースの基礎

GW終了。
自粛のおかげで連休ならぬ連勤でしたが、朝から現場に行ったら、「連休」明けの社員大工の宮崎に、
「もっと施工図面をくれ…」
と言われ、若干の殺意…じゃなくて、「仕事熱心で頼もしいなぁ~うちの大工達は…」と思ったのでした。

というわけで、5月最初のブログは、富士市の新築注文住宅の現場から。

基礎工事風景です。
ちょうどいま仲間の工務店さんから「あの基礎どうやってるの?」とお電話いただきました(笑)。

はぃ、こんなふうに作っております。

外側の鋼製枠は化粧型枠、つまり、コンクリート打設後そのまま取り外さずに見える型枠です。

工務店さんからも、「錆びたりしないの???」とご質問いただきましたが、
「スーパーダイマ」
と言って、従来の溶融亜鉛メッキ鋼板にアルミニウム、マグネシウム、シリコンを加え、これらの複合効果で耐食性が従来の4倍も向上し、鋼材の長寿命化が図られている材料です。

コンクリートの表面がそれだけ長寿命の型枠に守られていますと、内部のコンクリートは酸性雨による中性化を大幅に遅らせることが出来るので、住宅の長寿命化に大きく貢献してくれるはずです。

 

地中梁部分も施工されていますね。
この化粧型枠の一発打設の工法(耐Qパネル工法)にしてから、鉄筋がユニット鉄筋(管理された工場で組み立てられて搬入される)になったからか、地中梁が以前ほどゴリゴリのゴッツゴツではなくなったのが施工上良かった点です。

もちろん、構造計算をして耐震等級3を取得しているのは従来通りです。

ちなみに鉄筋は、このようなユニット鉄筋ではない限り、現場や町場の作業所レベルでは原則溶接禁止です。
(って知らない施工者も多いかもしれませんが…)

構造計算書の指示通りに施工図がユニット鉄筋の工場から来ていて、それを見ながら社員大工たちが組み立ててゆきます。

で、コンクリート打設。

ベースの部分と立上り部分が同時に打設されるため、一回で打設完了。
ベースと立上りはひとつながり。そう、ONEPIECEなのです。

この日は外部の「犬走り」も同時打設。

こちらは見える所なので、本職の仕上げを見習う社員大工兼社員左官の原田。

ちなみに「犬走り」は、お城のお堀や川の堤防などの細く通れる部分を、「犬が通れるほどの狭い通路の意味」から「犬走り」、というようになったようで、住宅も同じ様にそう呼びます。

実際に犬が走っているのは見たことはございません。

2021年05月06日

Post by 株式会社 macs

About Me

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鈴木克彦 株式会社マクス 代表取締役

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。

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