富士市注文住宅にて気密測定
昨日に続き、気密測定ネタ。
こちらも泣く泣く完成見学会をコロナで中止にした富士市の新築注文住宅です。
住宅の気密測定(気密試験)とは何か、は昨日の記事をご覧いただくとして、早速結果を発表いたしますと…
C値=1.0cm2/m2。
床1平方メートルあたり、1cm四方の隙間があるという数字。
今は法的基準そのものが無くなりましたが、昔はC値は2以下にしなさい、となってました。
まぁ、適当に建てても2より悪くなる(大きくなる)ことはないと思われます。
その半分の1.0ですが、褒められた数字ではありません。
ただ、実は、最初からこれくらいの数字になることはわかっておりました。
その原因は…
この引き込みサッシ。
トリプルガラスの樹脂サッシで、いつも使っている特注品です。
外の戸箱に引き込んで、全開口(フルオープン)に出来ます。
ただし、特注品であり、既製品のような性能が担保されたものではありません。
なので、青いテープで目張りをして、どこから風が来るか?どこをシールすれば気密性が上がるかを、この段階でチェック。
ふむふむ、ココをこうしてシーリングして、ここを木で塞げばOKだな…
とか、やりながら、再度検査。
結果、C値=0.6cm2/m2。
これだけ出っこみ引っ込みが多い大きな家で、この数字なら、まぁ会社的にはOKかと思われます。
こんな試験の積み重ねが、技術力を向上させます。
2020年04月17日
Post by 株式会社 macs
About Me
鈴木克彦
株式会社マクス 代表取締役
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。