内窓工事 インプラス-2
引き続き、内窓「インプラス」を突っ込んでご紹介して参ります。
新築でもリフォームでも、とっても窓は大事ですので。
本日は結露について。
窓の結露、イヤですね。
カーテンは黴びちゃうし、
サッシ枠は汚れるし、
周りの枠は痛むし、
良いこと無しです。
カビは喘息やアトピーにも関連があると言われていますし、結露水は建物を腐らせ、シロアリを呼び寄せます。
では、インプラスで結露を防げるか?
実証です。
結論から言えば、完全には無理です。
上の写真、寝室です。
居間など、人が寝ていない場所では工事により、ほぼ結露が無くなりましたが、寝室のように、寝ている間に呼吸で常に蒸気が出続けていたり、さらに洗濯物を室内干ししていれば、やはりこの通りです。
ただし、結露しているのは外側のアルミサッシ(ペアガラス)だけで、内側のインプラスは、一切結露していません。
ですので、少なくとも、カーテンのカビは防げますね。
次は子供室を見てみましょう。
その前に、この家、つまり我が家は、大きな吹き抜けと二階のホールを介して、一階のLDK、二階の寝室と子供室は、全て繋がっています。
また、入浴中とトイレの使用中以外は、一年中、クローゼットを含め、全ての戸が開けっ放し。
玄関も例外ではなく、玄関ホールとリビングの間の戸も閉めたことはなく、
真冬でも、玄関から、全ての部屋の空間が繋がっています。
(ちなみに、築十数年で、ギリギリ高断熱基準クリア)
前置きが長くなりましたが、こちら子供部屋の掃き出し窓その1(次男側)。
子供って、なんであんなに汗かくんでしょう?
長男坊と次男坊が寝ているこの部屋、部屋干しの寝室同様、やはり外側の既存アルミペアガラスのみ結露しています。
こちらは、すぐ横の掃き出し窓その2(長男側)。
将来区切れる様にしていますが、現在は一つの部屋です。
その1とその2で、結露の具合が違います。
長男だけが汗っかき、とかではありません(二人はほぼ同じサイズ)。
実は、次男側の「その1」は、取り付けた内窓が、断熱性の高いLow-Eガラスのペアガラス、
そして長男側の「その2」は、普通のペアガラスなのです。
もちろん、ヒイキではなく実験用に。
結果、内窓の断熱性が高いほど、結露は防げることが分かります。
余談ですが、上の二つの掃き出し窓、両方とも、引き違いの右と左の戸で、結露の具合がまるで違いますね?
これは、「網戸がある側の結露が少ない」のです。
網戸によって、ガラスと網戸の間の空気が移動しにくくなり、静止空気層“的”に働いたため、断熱効果を発揮しているんですね。
ですので、「雨戸を閉める」、これ、立派な断熱です。
はぃ、窓のお話は、まだまだ続きます。
自宅で窓工事をしてみて、確かに結露は軽減しましたが、では、肝心の温度は…?
「うん、暖かくなりました。」
ただ、この「あったかいんだからぁ」は、目に見えない…。抽象的すぎ。
それを、見えるようにしましょう、具体的事実として。
工事前後で、家のあちこちにこの様な測定器を設置して、連続計測をしました。
ただ取り付けて終わりじゃ、工務店としての価値がない、アカデミックに参ります!
明日は、その結果をご報告しますのでお楽しみに。
この記事は、マクス辞典用に再編集しました。 16.2.8.
2015年03月26日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。