- 2009.12.01 火曜日
- 現場監督ブログで勝亦監督が書いておりますが、富士市で長期優良住宅の先導モデルの住宅の工事が始まっております。
勝亦監督は上棟時には写真を撮っている暇がなかったので、カメラマン役の私が代打でご紹介です。
国から200万円の補助金が貰えるこの先導モデル。
どの辺がそんなに先導的なのか?
徐々にその秘密をご紹介して参りますが、本日より、上棟時風景をご紹介いたします。
大安吉日。
上棟作業が始まりました。
柱・梁は全て国産材です。
勿論、集成材ではなく無垢材
ただ国産なだけなら普通。
先導的であるために、ブランディングされた国産材です。
土台・柱は桧、梁は杉。
以前から何度かブログに登場している和歌山の山長商店の材料です。
(以前の記事は左カテゴリ欄の「★★★最初にお読み下さい★★★」の
中の「森のお話し」や、同カテゴリ欄の「そよ風の家」の上棟風景
等をご覧いただけると幸いです)
山長商店の杉材は、一本一本試験をし、良質な物だけが選別されているため、非常に強度と粘りがありますが、構造計算の結果、どうしても何本かの梁が、杉・桧ではOUTになったため、やはり国産の赤松を使用しました。
桧の大黒柱にかかるこの梁はその一つ。
幅12cm×高さ36cmの太さがあります。
それら梁を組んで行きます。
大黒柱部分↑です。
上の写真は、左が杉、右が赤松と、樹種が違う部分です。
やや色が違うのが分かります。
先程ブランディング材である、と書きましたが、どういう事かと申しますと…
写真で、「SD-20 E-90」というような印字があります。
これは、表面含水率20%(内部含水率25%)以下、ヤング係数E90を示します。
表面含水率はどれくらい材木が乾いているか、
ヤング係数は木材のたわみやすさ、
を示します。
ヤング係数は大きい程たわみが少ない強い梁で、梁では、70以上を使っています。
これら構造材の全てが、一本一本検査され、きちんと品質管理されたものなのです。
JIS規格の刻印がその高い品質管理の証です。
材木にJISを打てる工場は、日本ではごく僅かしか有りません。
このあたりがブランディングです。
閑話休題。
少々珍しい納めにしたのでご紹介です。
梁の先端は、茶臼という仕口です。
一階にベランダの足(柱)を作らないため、跳ね出した梁が床を支える構造になり、そのためこの様な仕口にしてあります。
梁の先端が細くなっているのは、ベランダに出る際に、掃き出しサッシが二階の床より上がらないように、つまり、またがずにベランダに出られるように、ベランダの床を下げるためです。
梁に負荷がかかるので大丈夫?
と思われるかも知れませんが、もちろん、構造計算で強度を確認してあるので、安心してこの様な納まりが出来るわけです。
明日に続きます。
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