- 2009.11.09 月曜日
- それでは九州出張のミニ建物探訪シリーズです。
博多のケン坊師匠に案内していただき、太宰府天満宮に行って来ました。
学問の神様としてあまりにも有名ですし、写真やTVで何度も見たことがあるせいか、
「実物はいがいにちっちゃいな…」
というのが正直な感想。
檜皮葺き(ひわだぶき:桧の皮で葺いた屋根)や庭の大木は美しかったですが、菅原道真公が京都から左遷されたときに京都から飛んできたいう伝説にちなんで詠まれた、
「東風ふかば におひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
のモデルの飛梅も当然咲いてないし、ちょっと残念。
でも、境内は七五三を祝う家族でごった返し、とても明るい雰囲気でした。
(それと、名物の梅が枝餅は絶品でした)
続いて連れて行っていただいたのは、観世音寺(かんぜおんじ)。
奈良の東大寺・栃木の薬師寺と並んで日本三戒壇の一つに数えられます。
…
正直に白状しますと、三戒壇も知らなければ、薬師寺が京都以外にあることも知らなかった…
すみません。
薬師寺は、薬師如来をご本尊とするから薬師寺。
だから当然各地にあるんですね。
戒壇とは、戒律を授ける場所、戒律を授かって初めて正式な僧尼なんだそうです。
と、知らなかったことはホドホドにして、このお寺、日本三戒壇というわりには、これまた正直やや規模が小さな…、
と思ったのですが、その宝物殿を見学して自分の愚かさを痛感しました。
人は見かけではない。
お寺も見かけではない。
馬頭観音・十一面観音・毘沙門天・地蔵菩薩等々、3m〜5mもある木造立像がずらりっ。
圧巻でした。
撮影禁止なので写真をお見せできませんが、3m近くあるのに一木造り、つまり接ぎ木ではなく、一本の木から彫られたものも多く、よく割れないな…
と感心。
おそらく内部を刳り貫いてあるからなんでしょうね。
お次は博多祇園山笠で馴染みの、櫛田神社。
水法被に締め込み姿で山笠(又はヤマ:こちらで言えば山車ですね)を担いで全力疾走する様は勇壮ですね。
写真は師匠のブログより無断転用(笑)。
こちらが境内に展示されている山笠。
実物は凄い迫力で、とても美しかったです。
もちろん、神社の彫刻も美しかったです。
ちなみに、博多では、山笠の日は学校もみんな休みなんだそうです。
歴史の重みが違いますね(羨ましい)。
さて、この櫛田神社の近くには、「博多町家ふるさと館」というのがあります。
明治中期に建てられた町家を移築し、お土産や伝統工芸他、様々な展示などがありました。
こちらは、昔ながらの方法で博多織を展示しているコーナー。
足で操作し、手で「ばんっ、ばんっ!」と横糸を締め付けるこのお爺さん、
ちょっとお話した所、典型的頑固親父職人。
大変ですね、と言ったら、
「大変だから機械よりも良い物が出来る」
と怒られてしまいました(笑)。
館内は…
いや〜っ、素晴らしい。
良いですね〜っ。
おまけにこちらは「博多塀」。
秀吉が、戦乱で焼けた福岡を再建する際に焼け石や焼けた瓦を材料に使ったのが起源だそうです。
アップしてみると、
コンテンポラリーなデザインにも見えますね。
さて、この「町家」。
今回の出張のキーワードでもあります。
それはまたおいおい。
本日はここまでです。
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