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静岡木の家研究室

設計というのはどういう事を言うのでしょうか？
お客様の敷地を見て、家族構成や希望予算を聞き、プラン集から選ぶことが設計でしょうか？
お客様の希望を聞いて、それに近いエッセンスをモデルプランからパソコンに入力して合体させることが設計でしょうか？

今、住宅業界で一般的に行われているこれらのことは、「設計」ではなく「パズル」だと思います。設計というのは、お客様の夢や希望を形にする作業です。パソコンに間取りを入力して3D画像になって出て来た画面で、ここがどーのあそこがどーの、と言う作業とは違うと思うのです。

敷地の条件・予算の条件・そしてお客様の希望の条件、それらから導き出される一つの答え・・・それを分かりやすくお客様に伝えること、それが設計という仕事なのだと思います。

マクスの設計例

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『web見学会』をダイジェスト版にして、ご紹介しております。
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パッシブソーラーシステムによる、夏涼しく冬暖かい家。それを実現するため、太陽の恵みを最大限に享受出来る様建物を南に振った配置。
しかし、だから太陽の家なのではない。
家族が・友人が、気兼ねなくこの家を訪れ、四季の自然を感じながらくつろげる。この家に住む人・この家を訪れる人皆が、ティンバーフレームの極太の柱のもと、太陽に抱かれたような温かい気持ちになれる。

「今度出来たあそこの高台の家素敵ね。」「広いウッドデッキからの景色も気持ちよさそうね。」「あそこの家でパンの作り方を教えてくれるそうよ。」「今度行ってみようよ…」
どこからか、そんな声が聞こえてきそうな家。
パッシブソーラーシステムによるエコな環境・本物の自然素材で出来たオーガニックな家。団地の中でありながら、回りに気兼ねせずにデッキで手造りパンとハーブティー。

古くからその地にあるこのお宅は、建て替えに際し、二世帯住宅となることで、打合せに多くの時間を費やした。
一般的に二世帯住宅の場合、各々の主張が強すぎると話がまとまらない反面、誰かの妥協の上のプランでは、後々悔いが残る。
施主である御父様が大切にしてきた大きな桧の木。　この木を中心に家族の思いが一つになることを強く望んでの計画となった。

敷地条件や資金など、住宅設計には様々な課題があり、今回は北側の母屋への採光条件も加わり、比較的小さな家となった。
しかし、だからといって兎小屋ではない。
中二階やロフトを駆使した、中身は大きな、そしてパッシブソーラーの家だ。

亡き父の建てた家を住み継ぐか、子供達のために建て替えるか…。その気持ちに応えるべく、家になる構造材を子供達に見せに、和歌山に行く所から家造りが始まった。
漆喰の壁には子供達の手形…、襖の取っ手には母の手造りの七宝…、小さな子供達の脳裏に、家造りの風景は焼き付いて行く。

材木屋さん勤務のお施主さんは、誰より木が好きだった。桧の大きな梁を手加工で仕上げ、リビングに表しで使った。南面にふさがる崖地の敷地で日当たりが悪い条件ををスキップフロアで解消し、天窓から差し込む明るいリビングに、自慢の桧の梁は生き生きと嬉しそうだった。

明るく爽やかな人間に育ってもらいたい…。
そんな願いを叶える家にしたかった。
吹き抜けから上を見上げると、桧の梁がしっかりと組まされ、そのさらに上の天窓から桧の梁を縫って差し込む光は、柔らかな木漏れ日の様に室内を照らす。
ここで育った子供は、きっとのびのびと明るく爽やかな人間に成長してくれるだろう…。

家族が集うリビングで、安心してくつろげる家にしたい…。
耐震性と耐久性がある頑丈な木造住宅であるティンバーフレーム工法とし、とことん自然素材にこだわった。
薪ストーブの炎を眺めながら、家族と一緒にこの家はゆっくりゆっくりと時を刻んで行くだろう。時が出るほど深い味わいが出る家、まさにこの家はそんな家だ。
きっと子供や孫までもこの家を好きになってくれるだろう…。