- 2011.03.25 金曜日
- 昨日に引き続き、ホウ酸シロアリ消毒のお話しをご紹介させて頂きます。
昨日は、とにかく「人に安全」と言う事を書かせていただきましたが、この他にも素晴らしい特徴があります。
この消毒薬の特徴として、
1.人に安全、有機溶媒も使っていないので全く臭くない
2.シロアリ・ヒラタキクイムシ(ラワン虫)など、あらゆる食害虫に効く
3.木材の防腐効果も高い
4.効果が半永久的に持続するので再消毒の必要なし!
が挙げられます。
本日は、二点目の、「あらゆる食害虫に効く!」について、もう少し詳しくご説明させていただきます。
ホウ酸(ホウ素)が、人やペットには無害なのに、ゴキブリや白蟻などの昆虫に効くのは、腎臓の有る無しによる、と昨日ご説明させていただきました。
ただ、その根拠は?
と言う事になります。
世の中には、「ダイエットに」、「成人病に」、「悪霊退散に」、“効果アリ”というなんちゃって商品・商法が溢れておりますので、シロアリに効くことが科学的に立証されていなければなりません。
まず、昨日の安全性についてですが、(社)東京都食品衛生協会食品技術研究所、及び(株)住化分析センターにて検査され、マウスの皮膚及び目、メダカやミジンコの水棲生物の毒性試験に、いずれも異常無しの安全性です。
次に問題の有効性についてですが、京都大学生存圏研究所及び建築資材評価センターにて有効のデータを得ており、これは、現在一般に使われている農薬系のシロアリ予防薬と同じ試験機関・試験方法で「有効」と評価されていることを示します。
また、平成20年に、ホウ素系防腐防蟻剤として世界で初めて特許も取得しています。
(第4177719号)
ただ、まるで魔法の様な夢の消毒薬だ! と、良い所ばかり書き続けるとインチキ臭いので、農薬系のシロアリ薬に対して弱点と言える部分を書くとすれば、ゴキブリ団子同様、この消毒薬を、シロアリが食べる、若しくは皮膚に付く(皮膚に付くとそこから吸収されて食べたのと同じ効果)かしないと、シロアリを殺すことが出来ません。
農薬系消毒薬は、水に溶けないので、その成分を有機溶剤に溶かしてあります。
有機溶媒は蒸発して有効成分の薬剤と共に床下空間を漂いますので、シロアリはもちろん、蜘蛛やムカデやゴキブリなどの不快害虫も、みんなまとめて死んでくれます。
今回ご紹介するホウ素系防蟻剤「エコボロン」には、こういった【不快害虫までいちころ】は期待できません。
また、現在食害にあっている、つまりシロアリがそこにいる、と言う場合も、そのシロアリを殲滅する、と言った対処には、農薬系消毒薬の方が向いていると言えます。
しかし、農薬系消毒薬の「有効成分の薬剤と共に床下空間を漂います」はくせ者で、
薬剤自体も人間に対して毒ですが、その毒薬を溶かしている有機溶媒も、人間に対しては毒性が高く、室内に漂ってくるので臭いですし、シックハウスの原因にもなるのは、もはや有名なお話しです。
家族を守るはずの家が、家族を苦しめることになってしまっては本末転倒。
住む人には安全なシロアリ消毒として、このホウ素系シロアリ予防を私は強くお勧めしたいです。
前置きが長くなりましたが、本日も施工風景を。
張り切って床下に潜っていった、マクス社員大工の丸山。
床下で薬剤の容器をひっくり返し、頭〜背中をビチャビチャにして出てきました。
今回も、体を張って薬剤の安全性を確かめてくれました(笑)。
やはり、餅は餅屋、助っ人登場。
様子は動画でどうぞ。
(ちなみに、マスクをしているのは薬剤が臭いのではなく、床下は埃っぽいからです)
今回、施工時にシロアリ被害は見られませんでした。
新しくシロアリが木部を食べようと思っても、これで食べられなくなったので、一安心ですね。
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