- 2011.01.13 木曜日
- 昨日の予告通り、太陽光発電に関するマクスの考え方、というより、完全に私の(かなり独りよがりな)意見でございます。
読む方によっては、反対のご意見をお持ちの方、不愉快に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、あくまで「私の個人的な太陽光発電への感想」だと思って読んでいただければ幸いでございます。
(反論などは、ぜひ“優しく”メールいただけたらと思います)
では早速…
「光熱費ゼロの家」
もの凄いネーミングです。
確かに光熱費がかからないなんて夢のような家です。
今や家造りの際には、太陽光発電システムは、半数近くの方が検討するそうです。
(採用するかどうかは別として)
その理由として、
約2割の方は、地球環境のため、
約7割の方は、光熱費削減のため、
だそうです。
実際、4.5kw以上の発電システムを搭載した家では、約半数の世帯で、光熱費が年間二万円以下と、『まぁ「ゼロ」と言っても良いでしょう』レベルに達するという報告があります。
政府は、二酸化炭素削減の御旗のもとに、2020年には現状の10倍、2040年には40倍の目標を掲げ、補助金や売電価格の割り増しなど、手厚く保護をしているのはご存じの取りです。
現在の太陽光発電の主流は「多結晶シリコン太陽電池」。
シリコンはご存じの通り「レアメタル」ですから、製造段階で何とかこれを減らす技術が期待されており、現在、シリコン系電池としては、薄膜化が盛んに研究されています。
同時に、コストを抑え、変換効率を上げる化合物系電池の開発も進められています。
薄膜シリコンや、有機薄膜などを用いた化合物系の、低コスト&高効率の太陽電池は、「第二世代太陽電池」と呼ばれ、すでに実用段階に入っており、2030年までに火力発電並みの7円/kWhを、さらに変換効率を15〜22%までに引き上げる事を目指しています。
ん?
火力発電並みの7円/kWh …?
変な言葉が出てきましたね。
そもそもシリコンはレアメタル。
レアメタル、レアアースというと、昨年末のキーワードとして、中国がらみでさかんにマスコミに出てきました。
製造段階での人的安全や有害廃棄物処理が・・・なので、生産コストが安い、というあの話です。
ポリシリコンが1トン製造されると、4トンの四塩化ケイ素が廃棄物として出るといわれ、それによって有毒な塩化水素ガスと酸が分離して空中に漂うのだそうで、コストばかりを気にして、そういう側面を見ないようにすると、結果として地球環境には甚だ優しくないのです。
製造現場を見てきたわけでもないのに、又聞きでイメージを語るのはフェアでないのでやめます。
でも、先ほどの「火力発電並みの7円/kWh」。
つまり、火力発電所では、1キロワットの電気を作るのに、7円(最新鋭の発電所では4〜5円)かかっているという意味で、
これに太陽熱発電を近づけたい、という事です。
つまり、現状では、「この数値から遠く離れている」と言うことで、実際、太陽光発電の1kw当たりの発電単価は、計算にもよりますが50〜100円/kWhと、「おは’ なし」なのです。
(あ、すいません、「てんでおはなしになりません」)
高コストの原子力発電でさえ、10円/kWh前後だそうなので、兎にも角にもイニシャルコストを抑え、商品レベルでは現状10%ちょっとの変換効率(つまり太陽のエネルギーをどれだけ電力に変換できるか)をぐぐっと上げないと、まだまだ趣味的贅沢品と言われても仕方のない側面があると言わざるを得ません(個人的意見ですが)。
さらに、これら偏屈な意見は無視し、
「補助金もあるし、家計に優しいんだから良いじゃん!」
と考えても、結構いろいろな問題があります。
ダラダラ長いので明日に続きます。
文字ばかりだったので爽やかなイメージ写真など。
「おぉ〜ジンベイザメ でっけぇ〜っ!」
↑自然素材を扱う工務店のブログが集まってます【日本ブログ村】 - 桧の家 住宅のお話し | comments (0) | trackbacks (0)
Comments