- 2010.12.28 火曜日
- 今年のブログも、本日を入れてあと二回…!
クリスマスだ、年末だ、とブログもお仕事の話が少なかったので、反省して真面目に現場の様子を。
裾野市の次世代パッシブソーラーの「そよ風」搭載の、長期優良住宅先導事業のお宅です。
外壁は、最近お気に入りで多い仕上げの、漆喰の白+レッドシーダーの焦げ茶。
でも、ここに辿り着くまでには、結構手がかかります。
構造用面材のモイスを張った後、
湿気は通すけど雨水は通さない、透湿防水シートでくるまれて、白い外壁に。
その後、防腐処理した桧の桟で通気層を作り、
桧の小幅板を横張りし、モルタル下地の準備がされると木の姿に。
さらにその上に、防水紙とモルタル脱落防止の金網(メタルラス)が張られ、
再度黒い姿に。
ようやくモルタルが塗られ、
灰色に。
このモルタルは、下地用の骨材が荒く、セメントも多めの一回目の左官塗り。
この後、さらに上塗り用の、骨材が細かく、セメント屋や少なめの二回目の左官塗りがなされ、
仕上げの漆喰が塗られると外壁は白無垢に。
手がかかります。
が、本物の漆喰(水酸化カルシウム)は、以前ご紹介させていただきましたが、
石灰岩(炭酸カルシウム)
↓焼く
生石灰(酸化カルシウム)
↓水中で熟成
消石灰(水酸化カルシウム)
↓空気中の二酸化炭素で還元
炭酸カルシウム
の流れで、壁に塗られた後、じっくりじっくり還元され、いわば一枚の薄い石灰岩のようになるため、完成後のメンテナンスは全然楽ちんなのです。
(石は劣化しませんので)
と、外壁も大詰め。
そして、大工仕事は本当に仕事納め間近。
最後に残しておいた和室の造作工事中。
和室には、昔からの美しく見える寸法・決まり事、が多いのですが、ただ教科書に載っている数字通りにやれば良いという物でもなく、その現場の寸法に合わせ、微調整が必要です。
現場監督と大工で、段ボールでハリボテを作り、
あと一寸上にしたらどうだろう、
もう五分下げた方が上品だ、
とか言いながら、最終寸法決定。
年の瀬の現場風景でした。
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