- 2010.12.16 木曜日
- 昨日までブログ上見学会としてご紹介させていただいた冨嶽町家は、全国の工務店が集う勉強会「町の工務店ネット」と建築家の趙海光先生とのコラボで生まれた「現代町家」というコンセプトを元に、マクスが取り組んだもの、というご説明をして参りました。
本日は、タイトル通り、現代「じゃない」町家、そう、本物の町家のお話しです。
町家を町家たらしめている要素は、接道性と接隣性といわれます。
つまり、ウナギの寝床の様な、細長い敷地に立つ家々は、
道に接し、
隣家に接し、
隙間なくびっしりと建っています。
屋根・軒・格子を連ね、
それが調和を生み、
独特の美しい景観を形作りました。
しかし、現在は道路後退や隣地境界など、今の建築法規に従うと、特別な地域以外で昔ながらのいわゆる町家を作ることはほぼ不可能です。
まして、町家“風”、と称した「なんちゃってデザイン」は、時と共に味を増す何てことはなく、すぐに陳腐化してしまうでしょう。
が、まさに昔ながらの町家の条件がそろった土地に、調和の取れた本物の町家の外観を持つ家を建てたい、と言うお話しが持ち上がりました。
現代町家に取り組むに当たり、もちろん、本物の町家もお勉強で見て回りました。
京都の祇園
飛騨高山
鳥取県倉吉の町屋
島根の木綿街道
山陰の小京都津和野
結構ブログでもご紹介して参りましたね(自己満足)。
もちろん、日本中には、まだまだ沢山の美しい町並みが有りますが…。
で、前置きが長くなりました。
今回のプラン。
何と、本物の結構大きな川が敷地内に流れています。
こんなロケーションで設計できることは、かなり恵まれた人間だと思います。
もっとも、まだまだお話しレベル。
難題は、住宅建築において、金銭的問題が必ずついて回ります。
が、
是非ともやらせていただきたい…。
もちろん、
ハイグレードでローコストなんて物は、広告の世界をのぞき、現実にはこの世に存在しない。
それでもなお、
問題を解決・実現するため、
血反吐を吐いてでもお客様の要望に応えるべく、
全身全霊を注ぎ込んで、血の涙を流しながら考えろ!
…と昔、怖〜い上司が仰っていた(汗)
鉛筆を嘗め嘗めする日々は続く…(笑)。
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