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地震に負けない家造り

今週末、構造見学会を開催する裾野市のお宅です。
次世代パッシブソーラーの「そよ風」の搭載のお宅です。


構造見学会は、完成見学会よりもずっと大事だと思います。
なぜなら、構造がしっかりしていない家は、地震にも弱いし、長持ちもしないからです。

でも、残念ながら、一般的に構造見学会は人気が無く、構造見学会を行う会社も少ないのが現状です。
人気がないからやらないのか、やらないから人気がないのか…
それは別として、やはり、その会社の建物が、本当に自分たちが一生住める家なのかどうかを見極められるのは、構造見学会をおいて他に無いはずです。
完成見学会の見た目の派手さなどは、雑誌の写真を持ってって、
「こんな感じで作って!」
って言えば、極端な話、どの会社でも作れますから。


で、その大事な大事な構造見学会では、何を一番に見るのは、やっぱり構造材や構造金物です。
難しいことはありません。
素人目に見て違和感がないかを見るだけでも十分だと思います。
そして、「あれっ?」と思ってら聞いてみましょう。
満足できる答えが返ってくるのか、しどろもどろでちんぷんかんなのか、
それが構造見学会です。

さて、前置きが長くなりました。

s-101118 (6).jpg

構造金物はこんなの。
以前書きましたが、色んな種類があります。
だからそれ自体を見て正しいかどうか何て分からないでしょう。
でも、
ビスの留め方が雑?
本数が少ないんじゃない?
くらいは簡単に分かりますよね。

ちなみに、ちょっと説明が難しい話になりますが…、
この写真を見ると、水色の矢印の方向に壁がある部分だということが分かります。
つまり、「一階ほ7」と書いてあるこの柱は、出隅の柱(壁の出っ張り部にある柱)です。

壁のあるに方向に、それぞれ「筋交い(すじかい)」が付いています。
筋交いは地震に耐える大事な部材です。
地震の際に外れてしまわないようにしっかり構造材に取り付けます。
それが「筋交い金物」です。

s-101118 (8).jpg

イラスト(ここを上から見た図)の左側のように付いているわけですが、イラストの様に、柱に背割れがあると、筋交い金物の柱へ取り付けるビスが効きません。
(背割れは室内側には向けられません)

その場合、右図のように納めますが、他にもある金物やボルトが邪魔して付けにくい場合もしばしばあります。

このお宅で使われている紀州材は、減圧低温乾燥という独自の高い乾燥技術で、柱に背割れがありませんので、こういった金物をしっかり付けられるのも大きな利点です。


次はこちら。

s-101118 (2).jpg

外周部は、地震に耐える耐力壁は、筋交いではなく、面材のモイスを使っています。
画面の白い部分がそうです。

完全に無機質なので、腐ったり白蟻に食われたりしません。

外周部は、筋交いを使わず、モイスで耐力壁とすることで、断熱材がきっちり・みっちり充填でき、筋交いによる断熱欠損を無くせます。

で、上の写真に戻りますと、ここは二階の床で、左の既にモイスを貼ってある部分は、玄関ポーチの屋根が付く部分で、まだモイスが貼っていない右側はベランダ部分です。
ベランダ部分(の床)は、24ミリの構造用合板によって固められ、水平剛性を取っています。

モイスや合板などの面材の耐力壁は、四方が構造材に打ち付けられて初めて地震に対して力を発揮します。
床を先に張ってしまうと、モイスの下側を梁に打ち付けることが出来ません。

s-101118 (1).jpg

これは外側から見たところ。
右側(さっきの左側)は、モイスを梁に打った後、ポーチ屋根が取り付けられているのが分かります。

反対に左側(さっきの右)は、床の合板の上に、厚さ45ミリのモイスの受け材をしっかりと打ち付け、それにモイスを打ち付けます。

s-101118 (5).jpg


再び室内側から見ると、こんな具合です。
これで、左右の壁ともしっかり耐力壁として働きます。

作業を急いで先にポーチの屋根を作ってしまえば、耐力壁が分断されてしまいます。
ベランダ側も、受け材がしっかり付いていなければ規定の力を発揮してくれません。

こういう所をチェックするのが現場監督の仕事なのです。
材料を手配するだけなら、ただの段取り屋ですし、
全て職人任せなら、ただの連絡係です。


こういう部分を構造見学会では見ていただきたいですね。

見ていただきたいと言えばもう一つ…。

s-101118 (4).jpg

マクス名物“超”几帳面な電気配線。

s-101118 (3).jpg

ここ↑は小屋裏。
もちろん完成後は見えなくなる部分。

信じられないかも知れませんが、“見えなくなるから”、ローコスト住宅では、電線はビニールテープで“ぺっぺ”と貼り付けて行くだけ(怖っ)。
法的には問題はないようですが、リフォームには対応できませんね。
リフォームに対応できないと言うことは、その住宅の長期の耐用力がとても低い、と言う事になりませんでしょうか…。

s-101118 (7).jpg

ここは分電盤が付く辺り。
東京駅の線路のような配線はやり過ぎ感も無きにしも非ず、ですが、言われなくてもちゃんとやるのが本当の職人魂です。


長期優良住宅先導事業の家 構造見学会 2010/11/20(土)
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