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めだかの学校 in 一坪里山

以前ご紹介させていただいた会社の水盤には、ホウネンエビが突然現れたりと、結構楽しませてくれます。

先日、もう随分長いことメダカを飼育されているお客様より、メダカちゃんを分けていただき、会社の水盤に仲間入りました。

s-101105 (1).jpg

そぉっと近寄ってみると…

s-101105 (3).jpg

画面上の方にメダカの学校が見えますね(笑)。
かわいぃ。


「めだかの学校」に唄われるように、メダカは古く日本人に身近な魚でした。
日本の淡水魚の中では最も小さく、水温・水質の変化などにも比較的強く、ボウフラを好んで食べてくれる益魚でもあります。
(実際、メダカを入れる前に沢山いたボウフラは、あっという間にいなくなりました。)

しかし、元々流れの緩やかな小川や田んぼで生息していたメダカは、農薬や家庭排水などの水質悪化で激減し、
環境省に絶滅危惧種として指定されると、保護熱から地域性を無視した放流が盛んに行われ、
皮肉にも、これにより遺伝的地域固有種の激減に拍車がかかり、今では自然にはほとんど見ることが出来なくなってしまいました。

遺伝的汚染は蛍と同じですね。


【メダカ】目高−在来種
ダツ目メダカ科
水温変動や多少の濁り・耐塩性などにも強く、本来そんなヤワな魚ではない。
その魚を絶滅の危機に追い込んだのは…やはり私たち。
野生種(メダカの学校)は、焦げ茶〜ねずみ色で、色素の変異型により、ヒメダカ(緋目高・特に観賞用)やシロ・アオ・透明などがあるため、野生種を黒目高と呼ぶこともあるそうです。


また、メダカとそっくりな北米産の胎生メダカであるカダヤシ(カダヤシ:蚊絶やし カダヤシ目カダヤシ科 グッピーの仲間)の、
「ボウフラを食べるから何となく水質浄化?」
という、何とも曖昧な理由で世界的に放流が繰り返されたことにより、
日本のメダカの卵が食べられてしまったのも、個体数が減ってしまった大きな一因だそうです。
※現在カダヤシは世界の侵略的外来種ワースト100にも入っています

皇室が持ち込んだたとされる淡水魚のブルーギルや、遊漁としてのブラックバス、食用としてのアメリカザリガニ等々、
みんなこれら動物が悪いわけではなく、自然の秩序を無視した人間への自然からのしっぺ返しなのでしょう。

先日、津和野の鯉をご紹介しましたが、産業や町おこしとしてはともかく、鯉も先ほどの「何となく水質浄化」的発想で無秩序放流すると、その繁殖力と雑食性の旺盛な食欲で、生態系のバランスを大きく崩す危険性が指摘されていて、先ほどのカダヤシ同様、略的外来種ワースト100にも入っています。
(くどいようですが鯉が悪いわけではありません)


家で国産自生種ではないチューリップを楽しんじゃいけない!
とか、そんな極端でヒステリックなのは笑止千万。
そうではなくて、自然に対して謙虚になりましょ、ってことなのだと思います。


だってほら、

s-101105 (2).jpg

左がクロメダカで右がヒメダカ。
どっちも可愛いでしょ。

飼えなくなって逃がしたりせず、最後までしっかり責任持って可愛がることが大事かと。
(国産自生種以外の水草があるのも、鳥やネコから守るためです。ご容赦を。)


ちなみにこの水盤。

s-101105 (4).jpg

矢印の所に穴を空けてあるので、雨でメダカが流れ出ることはありません。
日照り続きで水が減ったら、水道水を直接足しても平気。
富士市くらい綺麗な水道水のカルキ程度なら、へっちゃらなメダカさんなのです。


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