- 2010.09.16 木曜日
- 裾野市にて、新築工事が始まりました。
次世代パッシブソーラーそよ風搭載の、長期優良住宅先導事業の家です。
地盤調査は完了しているので、まずは基礎工事。
盲腸から復活した城内監督も早速働いています。
写真は、丁張(ちょうはり)と言い、基礎工事を始めるに当たり建物の位置を出す、大事な作業をしているところですが、高いところから見ると、かなり大きな建物だと分かります。
建物の大きさを決めるのは、ある意味設計で一番難しい作業かも知れません。
予算は勿論、家族の人数、ライフスタイル、土地の形から、新興住宅地ではないと、土地によっては、その家の地域における格というものも、きれい事ではなく存在します。
人寄せが未だあるこの地で、
「ほぉ〜、なかなかの家ですなぁ〜」
と皆様に言っていただかなければならない、とこの家の設計には、いつもはあまり考えないファクターが入っています。
もちろん、ケースバイケースです。
土地から購入する場合、
広めのリビング…
収納は多く…
追求して行けば無秩序に大きな家と広い土地が必要になり、
ローンが家計を圧迫するとか、
耐久性が低い“ハリボテ”のような家で、住宅ローンを払い終える頃に建て替えなければならないとか、
な〜んてことは良く聞く話ですね。
また、私たち建築業者が読む情報誌が建築後に住まい手に行ったアンケートによると、
「収納が足りない」
と言う声がある反面、
「広すぎた」という声がとても多い事も見逃せない事実(新建ハウジングプラスワン9月号)
リビングは何畳くらい、子供室は何畳くらいという要望を、施主の言いなりで足し算して行けば、当然家は大きくなります。
それは建築費のアップに直結します。
でも、統計的には、3人家族で延べ床30坪、4人家族で35坪を超えると、明らかに使っていない部屋が出てくる事が多いのだそうです。
特に若い世代は、子供と一緒に寝るので、日当たりが悪くて寒い寝室より、リビングや子供部屋で寝ると、寝室は荷物置き場に…(んっ?我が家?)。
子供が一人で部屋にいる期間は10年くらいで、居なくなったら使っていない部屋のローンと掃除が無駄に思える…、
ということも良く聞く話です。
住まい手に、ぴたっ、と合うような家を作ることこそ、本当の自由設計。
受注のために、住まい手の方に自由に間取りを考えさせることが自由設計ではないのだと思います。
【現代町家 完成見学会】
10/2・3(土日) 富士市厚原にて開催! - 桧の家 住宅のお話し > 【裾野市】パッシブソーラー | comments (0) | trackbacks (0)
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