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大黒柱を切り出しに 続き

昨日ご紹介した桧の大黒柱の続きをご紹介します。

木目を見てみましょう。

s-100203 (1).jpg

最初の10年弱は成長が良く、年輪の幅も大きいですが、あとは詰んでいます。
生後十年弱で、年輪が大きくなりすぎない密度に茂って、残りの70年以上を生きてきたことが分かります。

s-100203 (2).jpg

会社に運ばれて、大工が皮をむき始めました。

まだそんなに水を大量にあげ始める時期には早いので、皮が剥きにくいです。
(春〜夏になると、大量に水をあげるのでべろっと向けます)

木を見ると黙っていられない現場監督が約一名、皮むきを手伝っています。

s-100203 (3).jpg

皮をむき終わると、割れ止めに背割れをします。
柱の一方向に、鋸道を入れることで、他の面に割れが入ることを防ぎます。

どの面に入れるかを見定め、水平器を使って墨を出し…

s-100203 (4).jpg

四面全てが見えるので、丸鋸で丁寧に背割れを入れて行きます。
少しずつ少しずつ、深く鋸を入れ、最後は届かないので、チェーンソーで年輪の中心まで背割れを入れます。

s-100203.jpg

最後に楔(くさび)を打ち込み、作業終了。

毎日来ては、この楔を金槌で叩きます。
すると、少しずつ乾燥し、この鋸道が開いて行きます。
一ヶ所だけが開くので、他の面が割れないわけです。

扇風機は、乾燥を早めるため。
まぁ、気休めみたいな物ですけど。


この大黒柱が立つのはまだずっと先ですが、非常〜に待ち遠しいのでした。


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桧の家 住宅のお話し > 【裾野市】パッシブソーラー | comments (2) | trackbacks (0)

Comments

鈴木 | 2010/02/04 02:54 PM
博多のケン坊様
建築を始めた頃、木裏と木表が分からず、大工に
「どうやって見分ける?」
と聞くと、
「書いてあるじゃんか」
と笑われました。

今は、木を見ると、文字が書いてあるだけでなく、気が話しかけてきます。
「オィ坊主、良い家にしてくんな!」

なぁ〜んて域には達しておりませんが、
今でも元気な宮大工だった大叔父や、
死んだ爺さんの弟子だった、いまだ現役で働いてくれている大工たちが、
まだまだ沢山ある分からないことを教えてくれるのは有り難いことです。
まだまだ勉強は続く…ですバイ。
博多のケン坊より | 2010/02/03 07:29 PM
富士の大将へ
よか檜やね。
よう目が詰まってる。
立派な大黒柱にし上げてください。

こちらもPCがクラシュしてお手上げでした。

隔靴掻痒。とうとう買い換えました。

背割れはこうして開いて行くんですね。
くさび形にのこを入れると思ってた。
勉強になりましたです、ハイ。

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